国語言葉の意味

「無為」の意味や使い方は?例文や類語を哲学書好きライターがわかりやすく解説!

その2「空っぽ」

「無為」の境地は意図や作為を捨てることでした。つまり、雑念が取り払われて頭の中や心が澄んでいて良い意味で空っぽな状態です。心がとても静かな状態を表す「安らか」や「穏やか」なども類義語と言って良いかもしれませんが、「無為」と言う言葉が持つ「無」の意味合いを考慮すると「空っぽ」と言う表現が類義語としてしっくりきます。ただし、「頭が空っぽ」などと言う表現は文脈によってニュアンスが変わりますので、使う時には多少注意が必要です。

「無為」の対義語は?

では、「無為」の対義語は何でしょうか?

「無為」の対義語は「意図的」

「無為」は自然にまかせて行動すると言う意味ですから、「意図的」は対義語としてふさわしいと言えるでしょう。「作為的」もほぼ同じ意味になりますが、その他にも似たような言葉として「恣意的」などが対義語として挙げられるでしょう。

「無為」は英語でどう言う?

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道教を語源に持つ「無為」ですが、英語ではどう表現できるでしょうか?

「無為」は英語で「let it be」

「let it be」という言葉を聞いたことがありますか?そう、あのビートルズの名曲のタイトルです。このあまりにも有名な曲は日本語で「あるがまま」というタイトルに訳されています。「 be」は「〜である」ですから、「let it be」で「そのままにしなさい、あるがままにしておきなさい」という意味になるので、「無為」が持つ「作為を捨てる」「自然にまかせる」と言う意味に非常に近いのです。

ちなみに、「Let it be」の冒頭の歌詞を簡単に訳すと、この曲を作ったポール・マッカートニーが人生に思い悩んでいた時に、死んだお母さんのメアリーが現れて、ポールに「あるがままに」、つまり「無為」でいなさいと語りかけてきた。となります。

人生の悩みや苦しみから救う言葉として語られる「let it be」は、もちろん道教や仏教とは関係がありませんが、「無為」と共通部分が多いように感じられませんか?

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