国語言葉の意味

「無為」の意味や使い方は?例文や類語を哲学書好きライターがわかりやすく解説!

「無為」の使い方・例文

「無為」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.ボクシング人生のすべてをかけたライバルとのタイトルマッチにチャンピオンは無為の境地で臨んだ。
2.輪廻から脱することは涅槃、すなわち無為である。
3.こんなに天気の良い日だったのに結局どこにも行かず無為な時間を過ごしてしまった。

1の例文のように、スポーツ選手などが大勝負に望む際、心に一点の淀みもない状態を表すのに「無為の境地」という言い方がされることがあります。すべて準備できることはして、あとは邪念を払って体が動くにまかせると言った心境でしょう。

2は完全に仏教用語としての「無為」です。仏教では悟りを得て、輪廻の渦から脱することを涅槃と呼びますが、「無為」はそれと同じ意味で使われることがあります。

3での「無為」は「だらだら何もしない」という意味です。また、これに似た「無為」の使い方を含む四字熟語に「無為無策」という言葉がありますが、これは何かの問題に直面した時に、計画や対策がなく、何もしない、もしくはできないという意味になります。一緒に覚えておきましょう。

「無為」の類義語は?

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「あるがまま」、「自然のままにゆだねる」という意味がある「無為」にはどんな類義語があるでしょうか?

その1「自然体」

道教や仏教でも使われる「無為」という言葉を極めて日常的な言い方に替えると「自然体」でしょう。試合に臨むスポーツ選手の「無為の境地」について例文で取り上げましたが、スポーツだけでなく例えば受験生が試験に臨む前に「自然体で行きなよ」と声をかけたりしますよね。私たちは自分の能力や素質に自信があれば、あれこれ考えない方が良い結果に結びつくと考えているのです。その意味では2500年前の老子の思想が今の私たちにも活かされているのかもしれませんね。

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