
「よろしく」は『「よろしく」お願いします』って言い回しでお馴染みです。学生時代にはあまり使うことがない言葉かもしれないが、企業で勤務し始めると使わない日がないくらい身近なセリフです。これだけ日常的に触れる言葉だと、逆に理解を深めようと思う機会がないよな。
そこで今回はメールで「よろしく」を漢字で書くかどうか、ブレブレのライターであるぷーやんを呼んです。「よろしく」の意味と使われ方について、説明してもらう。
- 「よろしく」の意味って?
- 辞書にみる「よろしく」
- 例文で「よろしく」の使い方を確認!
- 「よろしく」の類義語4選!
- 首尾よく:うまい具合に
- よしなに:よいように
- 須(すべか)らく:当然する必要がある
- さながら:そっくりそのままで
- 「よろしく」に対義語はある?
- ちゃらんぽらん:いいかげん
- 意外:考えていたことと違う
- 程遠い:大きな隔たりがある
- 「よろしく」は英語ではなんという?
- regard:心遣い・好意
- proper:適切な
- 常套句『「よろしく」お願いします』の意味とは?
- 『「よろしく」お願いします』は飾りじゃない!
- 『「よろしく」お願いします』の言い換え
- 「よろしく」を上手に使いこなそう!
この記事の目次

ライター/ぷーやん
webライター歴7年。鍛えられた語彙と文章力は本業でも発揮され、社内ルールの書き換え担当に。一時期「よろしく」を漢字表記で使っていたが、嫌いな人の名前に使われていることに気づき、ひらがなに統一した。
辞書にみる「よろしく」
「よろしく」を辞書で引くと、次のように書かれています。
[副]《形容詞「よろしい」の連用形から》
1.ちょうどよいぐあいに。程よく。適当に。「―取り計らってくれ」「今ごろあの二人は―やってるよ」
2.人に好意を示したり、何かを頼んだりするときに添える語。「―御指導下さい」「―お願いいたします」
3.「よろしくお伝えください」の意で、別の人への好意を伝えてもらうときに用いる語。「お父さんに―」
4.《「宜」の漢文訓読語から》(「よろしく…べし」の形で)当然。ぜひとも。「―一層の勉学に励むべし」
5.上の内容を受けて、いかにもそれらしく、の意を表す。「喜劇俳優―おどけてみせる」
[補説]「宜敷」と当てて書くこともある。
出典:デジタル大辞泉(小学館) 「よろしく」
上記の通り、辞書引き結果の項目が意外と多い「よろしく」。これらの中でも、1と2のニュアンスで使うことが多いのではないでしょうか。3は2と同意義のことを、言伝するときの言い方ですね。
4はあまり使われないかもしれませんが漢文の試験に出やすいようなので、後述する「須らく」と一緒に覚えてしまいましょう。5のような言い回しもやや特殊ですが、漫画などの創作物でたまにみかけます。
例文で「よろしく」の使い方を確認!
辞書引きで意味を確認したら、実際の使い方を例文でご紹介します。
1.私のシフト中にこの件はある程度進めておいたので、あとは「よろしく」やっておいて。
2.日本では一般的に、メールの末尾に『「よろしく」お願いします』とつける。
「よろしく」の主だった意味合い2つについて、例文を示しました。例文1と2の「よろしく」の意味は、上述した辞書引き結果の1と2に対応しています。どちらの言い回しも、あいさつや頼み事をするときなど、日常生活で頻繁に使われていますね。そのため特に意識せずとも、「よろしく」という言葉が口から出てくる方も多いのではないでしょうか。
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