
1.いろいろなことが重なってくたびれてしまった。
2.夫の帰りが遅いので待ちくたびれて寝てしまった。
3.このソファーもくたびれてきたから替え時だ。
それぞれの用例は先ほど引用した辞書の意味の説明に対応して作成しています。
まず、1.は、「疲労する」意味での「くたびれる」です。いろいろなことがあったことにより疲労・疲弊してしまったという意味で用いています。この「疲労」については辞書の記述に「頭や体を……」とあるように心身の疲労どちらも表すことが可能です。
つづいて、2.の例文。「待つ」に「くたびれる」が接続して「待ちくたびれる」という定型的な表現になっています。
最後に、3.の例文ですが、これが長い時間使い続けたことにより物が古びてきたという意味の用例です。
「バテる」
俗語に近い表現ですが、「疲れ果てる」という意味の「バテる」という言葉があります。「バテバテ」などのような表現もよく目にしますね。一説によると「疲れ果てる」の「果てる」が語源と言われています。
「くたびれる」との違いは、「疲労」の意味では用いますが、先に挙げたソファーやシャツのようにものが主語の時には使えないという点です。また、「バテる」は体力的な疲労を表すことが主で、気持ちや精神がつかれた場合には使用しない点も相違点と言えるでしょう。
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