「暫定」の使い方・例文
「暫定」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.工事が終わるまでの間、この建物を代わりの施設として暫定的に使用することになった
2.暫定チャンピオンであった彼は今回の大会で圧倒的に勝つことができ、真の優勝者となった
3.まだ全組の発表は終わっていないが、僕たちはとりあえず暫定チャンピオンとなった
「暫定」を利用する際のポイントは「仮の決定であること」です。つまり、「既に決まってしまっており、未来にも覆ることがない事柄」を指す際に利用すると、不適切な表現となってしまいます。未来には変わってしまうかもしれない場合に「暫定チャンピオン」や「暫定ランキング」のように利用するのが正しいでしょう。
また、「暫定」は「確定するまでの間、仮に定める様」という意味の「暫定的」や「とりあえず行った一時的な対応で、次に正式な決定があること」を意味する「暫定対等」などの利用方法もあります。
「臨時」
「臨時」は「りんじ」と読み、「その期間だけであること」という意味を持ちます。「その場、その時に居合わせる」という意味を持つ「臨」という漢字と、「時間、ある一定のとき」という意味を持つ「時」という漢字から成り立っているので、「その場の時」つまり、「その期間だけ」という意味になることが推測できますね。「暫定」との違いは、「暫定」が「その期間だけであること」なのに対し、「〇〇」は「その場の状況に合わせて」ということなので、「急に、突然」といったニュアンスとなります。混同しないよう、気をつけて利用しましょう。
「臨時的」のような言い回しがよく利用されるので、下記の例文で確認しておきましょう。
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