「とんとん拍子」な時ほど気を付けたいこと
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これまで「とんとん拍子」という言葉について解説してきました。ここで少し、物事が「とんとん拍子」に進んでいる時ほど気を付けたいことを考えてみたいと思います。いい状態ばかりが続くことは、正直言ってあり得ません。良い時ほど、気持ちを引き締めたいものです。
うまくいった理由を考える
まずは、うまくいった理由を考えることです。人は、失敗した時には「どうしてこうなってしまったんだろう。」と振り返ることが自然とできます。しかし、うまくいった時はなかなかそれをしません。うまくいけば、それでオッケーになってしまうんですね。そんな時ほど、うまくいった理由をきちんと考えおく。そうすると、今回の成功がまぐれだったのか、何か裏付けがあるのか、多少なりとも知ることができます。きっとそれは、次の成功にもつながるでしょう。
信用と健康を大切にする
もう一つ気を付けてほしいのは、信用と健康を大切にすることです。「とんとん拍子」な時でも調子に乗らず、人の信用を裏切らないこと。信用を失うのは一瞬ですから、うまく物事が進んでいる時ほど気を付けたいものです。また、調子がいい時はつい「もっともっと」という気持ちになって、無理をしがち。何事も健康あってのことですから、気を付けてくださいね。
「とんとん拍子」でなくてもラッキー?
この記事では「とんとん拍子」の意味や使い方・類語・対義語などを説明しました。「とんとん拍子」には「物事が早く具合よく進むこと」という意味がありましたね。おもしろい響きの言葉ですが、その音の語源もはっきりしていて納得できました。
さて、人生にはさまざまことが起こります。何事も「とんとん拍子」に進めばうれしい気もしますが、実際はどうでしょうか。「とんとん拍子」だけの人生では、もしかしたら学ぶことや成長できる機会も少ないかもしれません。人は何か困難にぶつかり、悩み、それを乗り越えた時に大きくステップアップできると思います。「とんとん拍子」でなくでも、それは逆にラッキーなことかもしれませんね。また傍から見れば「とんとん拍子」な人でも、実は陰で途方もない努力をしていることもあります。
何をもって「とんとん拍子」と言えるかは、実際のところ非常に難しいのかもしれません。