端的に言えばヘマをするの意味は「失敗する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は、ロシアで2年間日本語教師として働いた大学院生ライターの「むかいひろき」を呼んです。一緒に「ヘマをする」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/むかいひろき
ロシアの大学で2年間日本語教師として働き、昨年夏に帰国した大学院生。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。
「ヘマをする」の意味は?
「ヘマをする」では辞典には出てきません。よってまずは「ヘマ」の意味を確認していきましょう。「ヘマ」には、次のような意味があります。
1.気のきかないこと。間のぬけていること。また、そのさま。「―なやつ」「―な応答」
2.手抜かりをすること。処置を誤ること。失敗。「とんだ―をやる」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「へま」
「ヘマ」には「1.気のきかないこと、間抜けなこと」「2.手抜かりをすること、失敗」という2つの意味があります。「ヘマをする」という表現の場合は、この2つの意味を活用して「間抜けな失敗をする」という意味になりますね。
「へまをする」とひらがなで書いても問題はありませんが、「ヘマをする」とカタカナで書かれることのほうが多いです。
「ヘマ」の語源は?
次に「ヘマ」の語源を確認しておきましょう。
「ヘマ」の正確な語源は分かっていません。ただ、文献資料で初めて使用が確認できるのは江戸時代後半(1832年)と意外に新しい言葉のようです。『大山道中膝栗毛』の「勝手を知らねへでへまにやってゐると、こふ手軽くはいかねへノサ」が初出のようですね。
また、大正時代の文学作品では、「ヘマ」が「強盗」「合鍵」を意味する盗人仲間の隠語としても使用されています。
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