
端的に言えばひた隠しにするの意味は「ひたすら隠す」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
接客業で鍛えられた語学力を持つAYAを呼んです。一緒に「ひた隠しにする」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/AYA
長年接客業で培った「正しい敬語」を武器に、新人教育の経験も豊富なライターAYAが「ひた隠しにする」について読み方から使い方、よくある読み間違いも含めて、分かりやすく解説していく。
「ひた隠しにする」の意味や語源・使い方まとめ

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何かをひた隠しにした経験はありますか?点数の悪いテスト、初めての彼・彼女など、誰でも一つは人に知られたくなくて隠していた経験ありますよね。そんな「隠す」という行為を表す言葉、「ひた隠しにする」について詳しく解説していきます。
それでは早速「ひた隠しにする」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「ひた隠しにする」の意味は?
「ひた隠しにする」には、次のような意味があります。
1.見られることまたは知られることから隠す。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「ひた隠す」
「ひた隠しにする」とは、「ひたすら悟られないように努めること。ひたむきに隠すこと。」という行為を表す言葉です。ただ隠すのではなく、「ひたすら・ひたむきに」と切羽詰まった感じがよく表れていますね。「隠す」よりも「絶対知られないように・長時間」という必死なニュアンスを強く含みますよ。
漢字にすると「直隠しにする」となります。同じ意味で使われる言葉に、「直走る(ひたはしる)」「直向き(ひたむき)などが挙げられますよ。
「ひた隠しにする」の語源は?
次に「ひた隠しにする」の語源を確認しておきましょう。
先にも述べたように「ひた隠しにする」は、「隠す」に「ひたむきに・ひたすら」の形容動詞をつけた言葉なので、明確な語源はありません。ですので少しだけ漢字について触れておきますね。「ひた隠す」は「直隠す」と表し、「ひたむきに」も「直向きに」と表しますが、「ひたすら」は「只管」と書きますよ。すべてに「直」がつくわけではなさそうです。ですが意味は「そのことだけに打ち込むさま。」なので「ひたすら隠す」は「必死に隠す」になりますね。
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