
「拘泥」って言葉はどこか身近に見たことがあるけど、漢字の読み方からして難しいよな。「拘る」って書かれるとある程度意味をつかめるかもしれないが、この記事では読み方から解説してもらうことにしよう。ほかにも「拘泥」は、ある心理状態を示すのにも使われるぞ。このあたりも説明してもらおうか。
今回は執着心が強くてしばしば周りがみえなくなるライターのぷーやんを呼んです。「拘泥」の意味と使われ方について、説明してもらう。
- まずは「拘泥」の意味から解説!
- 辞書にみる「拘泥」
- 例文を参考に「拘泥」を使ってみよう!
- 「拘泥」の類義語4選!
- 「執着(しゅうちゃく)」:こころを捉われて離れられない
- 「狷介(けんかい)」:人と和合しない
- 「頑固」:かたくなで意地を張ること
- 「固陋(ころう)」:がんこで見聞が狭いこと
- 「拘泥」の対義語はなにがある?
- 「無頓着」:全く気にかけないこと
- 「諦念(ていねん)」:あきらめの気持ち
- 「磊落(らいらく)」:大らかで小さいことにこだわらない
- 「拘泥」は英語だとどうなる?
- adhering to:拘泥
- sticking to:踏襲・吸着
- 「拘泥」は心理学にも登場!「心理的拘泥現象」とは?
- 誤りだと認められない!「心理的拘泥現象」
- 「心理的拘泥現象」が起こりやすい環境とは
- 救世主は悪魔?「心理的拘泥現象」への対策方法
- 「拘泥」対策には客観的・機械的な視点を
この記事の目次

ライター/ぷーやん
webライター歴6年。鍛えられた語彙と文章力は本業でも発揮され、社内ルールの書き換え担当に。ひとつのことに捉われて周囲が見えなくなる性格。意識して「拘泥」をやめることで頭がすっきりすることを体感したものの、油断すると度々「拘泥」に陥っている。
まずは「拘泥」の意味から解説!

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小説のタイトルにもなっている「拘泥」。かなり難しそうな印象の言葉ですよね。使いこなせるのか心配になってしまいますが、まずは「拘泥」の意味と例文をご紹介していきます。
辞書にみる「拘泥」
まず「拘泥」の読み方は、「こうでい」です。それでは「拘泥」を辞書で引いてみましょう。
[名](スル)こだわること。必要以上に気にすること。「勝ち負けに―する」
出典:デジタル大辞泉(小学館) 「拘泥」
「拘泥」の「拘」は訓読みすると、「拘る(こだわ-る)」です。したがって「拘泥」は、拘りが泥沼にはまるような意味合いの言葉と言えそうですね。
例文を参考に「拘泥」を使ってみよう!
次に「拘泥」の使い方を例文で確認してみましょう。
1.うちのチームのコーチは勝敗に拘泥しすぎているために、内容の反省がおろそかになっている。
2.彼は卒論に載せる参考文献の数に拘泥している。多数の論文を読むことを知的だと思っているようだが、論旨に直接絡まないものまで掲載するのは、いかがなものかと思う。
3.過去の出来事に拘泥するより、あなたの目前の状況をどうするか考えたほうが建設的ではないか。
いずれの例文の「拘泥」も、ネガティブな意味合いと捉えられますね。なにかを成し遂げるために一意専心になることも重要ですが、必要のないことやよくない影響を与えるものについては、早めに切り捨てることも大切です。
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