この記事では「ロジカル」について解説する。

端的に言えばロジカルの意味は「論理的な」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は広報担当者としての経験を持つライター「井上 樹」を呼んです。一緒に「ロジカル」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/井上 樹

“広報担当者”としての顔を併せ持つライター。「単語の意味レベルでも、誤った情報は発信しない」をモットーにしている。今回は「ロジカル」について分かりやすく解説していく。

「ロジカル」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「ロジカル」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「ロジカル」の意味は?

「ロジカル」には、次のような意味があります。

論理的であるさま。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「ロジカル」

「ロジカル」は英語の「logical」から由来している言葉で、冒頭で桜木さんが説明したように、「論理的な」という意味を持ちます。

論理的とは、話す内容の筋道がハッキリしていることを指し、「なぜそうなるのか?」という疑問を残さないような状態を表す言葉です。日常で使う機会はあまりありませんが、ビジネスシーンではよく使用されます。

ビジネス本などでも「ロジカルシンキング」とタイトルに入ったものを見かけますよね。しっかり意味を理解して、使いこなせるようにしましょう。

「ロジカル」の使い方・例文

先ほど「ビジネスシーンでよく使われる」と紹介しましたが、実際にはどんな使われ方をするのでしょうか。以下の例文を見ながら、「ロジカル」の使い方を理解していきましょう。

\次のページで「「ロジカル」の類義語は?違いは?」を解説!/

1.彼女はロジカルな人なので、詳しく説明しなくても状況を理解してくれるはずだ。

2.彼はどんな時もロジカルな話し方をするよう心掛けている。

3.ロジカルシンキングで、幅広い視点から確認しよう。

4.ロジカルプレゼンテーションを行うために、資料を準備する。

例文1の「ロジカルな人」は「論理的で説得力のある人」という意味になります。ロジカルは形容詞なので、「ロジカルな〇〇」と後ろの言葉を修飾するような使い方が一般的です。例文では、「論理的な人」と直訳するよりも「筋道を立てて物事を考えられる人」などと訳す方が言葉のニュアンスがうまく伝わります。

例文2の「ロジカルな話し方」とは、筋道を立てて相手に分かりやすく物事を伝える話し方のことです。特にビジネスシーンでは、話の内容があちこちに飛んでしまって、「結局何が言いたいの?」と思われるような話し方をしてしまうと信用されません。客観的な裏付けや事実関係の把握を心掛けて、ロジカルな話し方を身に付けましょう。

例文3のロジカルシンキングは先ほども少し触れたように、日常生活でもよく聞く言葉ではないでしょうか。直訳すると「論理的な思考法」を意味しますが、「様々な視点から物事を考え、筋道を立てる考え方」という意味合いがあります。

世の中で起こることは一つのことが原因ですべてが決まることは少なく、複数の原因が重なって結果に結びつくことの方が多いですよね。そのため、複数の原因を客観的に捉えられる「ロジカルシンキング」は、ビジネスシーンにおいて重要な考え方です。

例文4のの「ロジカルプレゼンテーション」は「論理的なプレゼンテーション」を意味します。ビジネスシーンで必要とされるスキルの1つで、話を論理的に進めながら解決策を提案していく手法です。話が論理的でわかりやすいと、提案する内容にも説得力が生まれるだけでなく、相手への信頼を高めることができます。ぜひ身に付けたいスキルですね。

「ロジカル」の類義語は?違いは?

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さきほどの例文のように、ビジネスシーンでよく使われるロジカル。類義語にはどんな言葉があるのでしょうか。一緒に確認していきましょう。

その1「科学的」

「科学的」は「考え方や行動のしかたが、論理的、実証的で、系統立っているさま」という意味があります。「科学的」と「論理的」はほとんど同じ意味として使えますが、学術的な分野で使われることが多い表現です。

彼は科学的な考えを踏まえて、自分の意見を述べた。

\次のページで「その2「合理的」」を解説!/

その2「合理的」

「合理的」は「道理や論理にかなっているさま」という意味の言葉です。また、論理的とのニュアンスの違いとして「目的を達成する上で、無駄なく能率的である」という意味合いがあります。

今までの前例にとらわれることなく、合理的な判断を心掛ける。

「ロジカル」の対義語は?

次に、ロジカルの対義語にはどんな言葉があるか考えてみましょう。以下で具体的に見ていきますね。

その1「滅茶苦茶」

「滅茶苦茶」は「まったく筋道が通らない」という意味を持つ言葉です。「滅茶」と「苦茶」は同じ語源であり、「お客さんにちゃんとお茶を出さないこと」から筋道が通っていない、とんでもないなどの意味になりました。

その2「支離滅裂」

「支離滅列」は「物事に一貫性がなく、ばらばらで、まとまりのないこと」という意味の言葉です。滅茶苦茶同様に「支離」と「滅裂」はどちらも同じ「ばらばらである」という意味を持ちます。この2つの言葉が合わさったことで「支離滅裂」は「まとまりがない」という意味になりました。

その3「感情的」

感情的は「理性を失って感情をむきだしにするさま」という意味です。感情が高ぶるとどうしても視野が狭くなり、個人の偏った意見が強く出るので、客観的な考え方が難しくなります。頭に血が上ってしまうと、なかなか冷静に物事を考えられなくなりますよね。このような点から見ても、感情的はロジカルの対義語になることがわかります。

\次のページで「「ロジカル」の英訳は?」を解説!/

「ロジカル」の英訳は?

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最後に、ロジカルを英訳するとどんな表現になるのかをご紹介しますね。

「logical」

はじめにも解説したように「ロジカル」は英語の「logical」から由来している言葉なので、英語でもそのまま「logical」が同じ意味となります。似た単語にlogicがありますが、これはlogicalの名詞で「論理」という意味です。

最後に、英語の例文を一つご紹介して、今回のロジカルについての解説を終わります。

His claim is quite logical.
(彼の主張はとても論理的だ。)

「ロジカル」を使いこなそう

この記事では「ロジカル」の意味・使い方・類語などを説明しました。ロジカルは「論理的な」という意味を持ち、ビジネスシーンなどで使われることがわかりましたね。

ただし、「ロジカル」は英語表現なので、人によっては意味が伝わりにくいことがあるかもしれません。「論理的」と日本語に訳す、今回紹介したような類義語などを使う、などを意識すれば、自分の意見をもっと分かりやすく伝えることができますよ。

それぞれのニュアンスの違いをしっかりと理解して、「ロジカル」を使いこなしましょう。

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国語言葉の意味

「ロジカル」の意味や使い方は?例文や類語を広報担当者ライターがわかりやすく解説!

この記事では「ロジカル」について解説する。

端的に言えばロジカルの意味は「論理的な」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は広報担当者としての経験を持つライター「井上 樹」を呼んです。一緒に「ロジカル」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/井上 樹

“広報担当者”としての顔を併せ持つライター。「単語の意味レベルでも、誤った情報は発信しない」をモットーにしている。今回は「ロジカル」について分かりやすく解説していく。

「ロジカル」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「ロジカル」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「ロジカル」の意味は?

「ロジカル」には、次のような意味があります。

論理的であるさま。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「ロジカル」

「ロジカル」は英語の「logical」から由来している言葉で、冒頭で桜木さんが説明したように、「論理的な」という意味を持ちます。

論理的とは、話す内容の筋道がハッキリしていることを指し、「なぜそうなるのか?」という疑問を残さないような状態を表す言葉です。日常で使う機会はあまりありませんが、ビジネスシーンではよく使用されます。

ビジネス本などでも「ロジカルシンキング」とタイトルに入ったものを見かけますよね。しっかり意味を理解して、使いこなせるようにしましょう。

「ロジカル」の使い方・例文

先ほど「ビジネスシーンでよく使われる」と紹介しましたが、実際にはどんな使われ方をするのでしょうか。以下の例文を見ながら、「ロジカル」の使い方を理解していきましょう。

\次のページで「「ロジカル」の類義語は?違いは?」を解説!/

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