「天衣無縫」の使い方・例文
それでは「天衣無縫」の使い方を、実際の例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.その作品は、自然の美しさを綴る天衣無縫な文章が美しく、心にしみ入る作品だった。
2.祖父は、歳をとっても純粋さを忘れない天衣無縫な人だった。
3.子供は神様に近いと言うのは全くその通りで、その天衣無縫なふるまいには感心させられる。
例文1の「天衣無縫」は、詩歌や文章が、無駄に飾り立てず完璧な美しさである、と言う意味で用いられています。
例文2と3の「天衣無縫」は、飾り気がなく自由であることが好ましい、と言う意味合いです。どちらも人物に対して用いられていることからわかるように、この場合は、人物の性格や、ふるまいについて形容します。
このように「天衣無縫」は、文章や詩歌に用いた場合と、人物に対して用いられた場合とで意味が変わりますので覚えておいてくださいね。
その1「天真爛漫」
「天真爛漫」は「てんしんらんまん」と読みます。こちらも有名な四字熟語ですから、聞いたことがある人が多いでしょう。
「天真」とは、生まれ持ったそのままで、と言う意味です。「爛漫」とは、明るい光が輝いている様子を表します。つまり「天真爛漫」は、飾らず純粋に、心に思うそのままであることです。
「天衣無縫」を人物に用いた場合、ありのままで思うままにふるまうと言う意味になりますから、「天真爛漫」は類義語としてふさわしいでしょう。
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