端的に言えば「おかげさまで」の意味は「相手の親切などに対して感謝の意を表すあいさつ語」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んです。一緒に「おかげさまで」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/flicker
仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。
「おかげさまで」の意味は?
「おかげさまで」には、次のような意味があります。
1 (多く「おかげさまで」の形で)他人から受けた助力や親切に対して感謝の意をこめていう語。「お蔭様で息子も卒業できました」
2 「おかげ1」をさらに敬っていう語。「すべて神様のお蔭様と感謝する」
出典:コトバンク
「おかげ様」は尊敬語で、「おかげ」という語をいっそう丁寧に言った言葉ですよ。人の好意や親切などに対して、感謝の気持ちを表すあいさつ語として使われています。ですが「おかげさまで」と感謝の意を伝える対象は必ずしもはっきりしていないことも多い。
「おかげさまで」の語源は?
次に「おかげさまで」の語源を確認しておきましょう。
「お」は接頭語、「さま」は接尾語。「お陰・お蔭」で尊敬語を意味し、神仏の加護や人から受けた力添えなどを表します。「かげ」は物に遮られて光線または雨風などの当たらないところをさす意味。またそこから転じて「庇護するもの」の意となりました。さらに人や物事の恩恵をも表しますよ。
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