
その2「jealous」
もう一つ「jealous」も紹介しておきますね。「envious」と同じ「うらやましい」の意味ですが、日本語の「ジェラシー」の感覚と同じで、「すでに持っている物や人を取られそう」といった意味が強い言葉です。ですが日本語と違うところは、「ねたみ」の強さは先に述べた「envious」のほうが強く、「jealous」の方が幅広く使えますよ。
「envious」は後に続く目的語(ねたみの対象)に重きを置きますが、「jealous」はその人自身に対してねたむ、と考えると分かりやすいと思います。

「羨望」という言葉の意味を知り、詳しく勉強するにつれて難しく感じるな。勉強しながら違和感を感じていたから、少し深堀りしてみると面白い話を見つけたぞ。
元々「羨望」という言葉には、「嫉妬」にニュアンスが近く「妬み・嫉み」の感情表現だったようだ。「うらやましい」は、「うら=心、やまし=病む感じ」という組み合わせの言葉でしっかりネガティブなニュアンスだったんだ。だが、持って生まれた天性の物や努力で手に入れた物に対してねたんでも、心までは綺麗になりませんよねという発想が、いつしか「羨望=ポジティブなニュアンス」と変わっていったようだ。
うらやむ気持ちは誰にだってあるしそれを否定せずにバネにできれば、人としての成長の手助けになるんじゃないかな。
「羨望」を使いこなそう
この記事では「羨望」の意味・使い方・類語などを説明しました。
かなり難しい言葉でしたが、理解は深まったでしょうか。学校生活や社会だけでなく家庭内でも「羨望」の気持ちを味わう経験は誰にでもありますよね。この言葉の意味を理解することも大切ですが、本来の意味を知り「羨望」の場面に遭遇したときには、是非その気持ちをバネにして自身の成長に繋げていってもらえたらと思います。そしていつか「羨望」される側の人間になれるといいですね。