
「懐疑心」
「懐疑心(かいぎしん)」とは、“なにかを疑う気持ちや信頼できないと思う心”を指す言葉。信用できない気持ちなどを表現するときに用います。
“なにかを疑う気持ち”という意味において、「懐疑心」も「猜疑心」と似た意味の言葉です。
ただし「懐疑心」と「猜疑心」は似ている言葉ではありますが、使い方が異なります。「猜疑心」は何か裏があるのでは、と相手を疑う気持ちですが、「懐疑心」は単純な疑問など純粋に疑ってしまう気持ちです。「猜疑心」のような妬む意味合いは含まれません。
「猜疑心」と「懐疑心」は読み方も似ており、混同されがちです。それぞれ言葉の意味を正しく覚えて用いるようにしましょう。
「猜疑心」の対義語は?
「猜疑心」とは“相手を信じずに強い疑念を持つ気持ち”のことです。これに対して“相手を疑わずに信じる気持ち”は反対の意味と言えるでしょう。
ここではそのような意味を持つ言葉を「猜疑心」の対義語とし、紹介します。
「信用」
「信用(しんよう)」とは、“信じて受け入れる”こと。人を信じるというだけでなく、物事や評判に対して使用することも可能です。
相手を信じられない「猜疑心」に対し、相手を確かなものと受け入れる「信用」は反対の意味と言えるでしょう。
なお似た言葉に「信頼(しんらい)」があります。過去の事柄や物理的な「信用」に対し、“信じて頼りにする”「信頼」は、未来や精神的な意味合いで用いることが多いです。ニュアンスが微妙に異なるので、それぞれ状況に応じて使い分けましょう。
「親愛」
「親愛(しんあい)」とは、“人に対して親しみや愛情を持っている”様子のこと。感情を表現するほか、一般的には「親愛なる○○」といった使い方をします。
親しみや愛情は、相手に対して非常にポジティブな感情です。疑ったり下心があると考える「猜疑心」とは正反対な意味と言えるでしょう。
「suspicion」
「suspicion」とは“疑念”や“疑惑”を意味する名詞。“悪いことにうすうす気づく”という意味合いも持った英単語です。
「猜疑心」を英語訳するのであれば、一般的に「suspicion」を多く用います。基本的にはこの単語で表現できれば問題ありません。
なお「猜疑心が強い」などと言いたい時は、形容詞の「suspicious」という表現になります。どちらの形でも使えるようにしておくといいでしょう。
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