「瓦解」の対義語は?
続いて「瓦解」の対義語について考えてみましょう。“一部から全体が壊れる”という意味を指すのが「瓦解」です。壊れることに対して、新しいものを“作りあげること”や“築きあげる”ことは反対の意味と言えるでしょう。
ここではそのような意味を持つ言葉を「瓦解」の対義語とし、紹介していきます。
その1「形成」
「形成(けいせい)」とは、“ひとつのまとまったものを作る”こと。ゼロから作るというよりは、既にあるものを整えていく様子を指します。とくに組織などなにか機能を持つものを作るときに使う言葉です。
「瓦解」の“組織が壊れていく”様子に対し、「形成」は“組織を整え形づくる”という反対の意味を持ちます。「瓦解」しそうな組織に対しては、組織を「形成」していくことが必要とも言えるでしょう。
その2「構築」
「構築(こうちく)」とは、“組み立てて築く”様子を指す言葉です。物事の基礎から作り上げる様子を指し、新しくなにかを作り上げる際に用いるのが一般的。この点で「形成」とは少しニュアンスが異なります。
ビジネスなどでもよく見られる「構築」ですが、この言葉も「瓦解」とは反対の意味と言えるでしょう。それぞれの言葉の持つイメージを正確に捉えておくことが必要です。
その1「collapse」
「collapse」は“つぶれて崩れていく”様子を指す英単語。組織や秩序以外に建造物に対して使うことも可能です。
どちらかと言えば「崩壊」に近く、「瓦解」のような“一部の崩れが全体の崩壊を引き起こす”という細かいニュアンスは含んでいません。ただ「collapse」は一般的にもよく用いられる英語であり、シンプルにこの表現を使うのがおすすめです。
その2「fall down」
「fall down」は“崩れ落ちる”という意味で使われる熟語。英語でも日常的に使われる表現です。
この表現で「瓦解」を表すこともできます。ただし日常的な表現のため、言葉の重みやニュアンス、状況に応じて使い分けるのが良いでしょう。
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