端的に言えば看過の意味は「見逃す」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
国語力だけでこれまでの社会人生活を乗り切ってきたライター、ヤザワナオコに、「看過」の意味や例文、類語などを説明してもらおう。
ライター/ヤザワナオコ
コールセンターの電話応対指導やマナー講師、テレビ番組の字幕製作経験もあるライター、ヤザワナオコ。
電車での通学、通勤をしてきたので、車内での迷惑行為など「看過できない」と感じることは多く、若いころには思い切って注意してこともあるとか。最近は、相手に逆切れされて被害に遭わないよう、自重しているらしい。看過とはどんなときに使う言葉なのか解説してもらう。
「看過」の意味は?
「看過」には、次のような意味があります。
あることを目にしていながら、そのままほうっておくこと。見逃すこと。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
単にうっかりして見過ごすというよりは、問題がある状況なのに注意するとか改善策を検討するといった対処をせず、放っておくことを指します。
「看過する」と肯定形でも使いますが、よく見かけるのは「看過できない」「看過してはならない」などと否定の形。この場合、「放置してはならない」「大目に見るべきではない」といった言い方と同じ意味と考えていいでしょう。
「看過」の語源は?
「看過」の「看」は「看護師」にも使われており、「よく見るとか「見守る」といった意味。「過」は「過去」「過ぎる」のように「時がたつ」「通り過ぎる」の意味です。
この2つが合わさった「看過」は、元は「眺めながら通り過ぎる」ということを表していました。それがいつの間にか、「見ただけで立ち去る」→「見たのに何もしない」と意味合いが変化してきた言葉です。
「看過」の使い方・例文
「看過」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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