その2「亀裂」
「亀裂」は「きれつ」と読みます。「亀の甲羅のようにヒビが入ること、そのヒビのこと」という意味です。「ボールをぶつけてガラスに亀裂が入った」のように物理的な意味でも使用可能ですが、「親子の関係に亀裂が入った」のように、両者の対立を表す場合にも使用することができます。
対立を表す場合の「確執」との違いですが、「確執」は「意見をめぐって」対立が生じていますが、「亀裂」の場合は対立の原因が「意見」であるとは限らない点です。
また、「亀裂」は「亀裂が入った」「亀裂が生じた」などのように、「対立が発生した」という意味で使うことが多い表現ですね。
「確執」の対義語は?
「確執」の対義語は「譲歩」「協調」があります。意味や使い方を見ていきましょう。
その1「譲歩」
「譲歩」は「じょうほ」と読み、「自分の意見や主張を押さえて相手の意向に従ったり妥協したりすること」という意味を表します。
「確執」は「意見をめぐって強い対立がある」ことを表すので、まさに反対の言葉ですね。「譲歩する」のように動詞の形で使われることが多いです。
その2「協調」
「協調」は「互いに協力し合うこと、特に、利害や立場などの異なるものどうしが協力し合うこと」という意味の言葉です。
「確執」は「意見をめぐって強い対立がある」ことを表すので、まさに反対の言葉ですね。「協調」は「国際協調」のように名詞として使われることも、「協調する」のように動詞として使われることもあります。
「discord」
「discord」は「不和」「仲たがい」という意味を持った言葉です。「お互いの意見に賛同できない、共有できない」というニュアンスがあるので、「確執」に該当する英単語と言えるでしょう。
例文を見てみましょう。
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