
「よしなに」の使い方・例文
「よしなに」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.後はよしなにしてください。
2.これから出かけますので、よしなに頼みますよ。
3.どうぞよしなによろしくお願いします。
4.ひとつよしなによろしくお願いいたします。
「よしなに」は、何かお願いをする際に使われることが多いです。一つ目と二つ目の例文は「不都合のないよう、各々のことをしておいてください。」という意味として使われています。三つ目の例文では、初対面の挨拶などで使われることが多いです。四つ目の例文は、何か商談などでお願い事をしたいときや付き合いをしたいときに使います。
「よしなに」と言われたら了承する、もしくは了承できないという旨の言葉で返答しましょう。了承できるときは「かしこまりました。」や「こちらこそよろしくお願いします。」など、了承できない時はそれに即した返答をしましょう。
また、「よしなに」を使う際に気を付けたいことは、ビジネスにおける指示を出すとき、「よしなに」を使ってしまうと指示内容の具体性に欠け曖昧な印象を与えてしまうということです。仕事の指図は具体的でないと指示された側は困ってしまいます。具体的な指示が求められる場面ではそれに合った言葉で相手に伝えましょう。
さらに、「よしなに」は上司や取引先などの目上の人に使うのは控えた方がいい言葉です。「よしなに」は決してくだけた言葉ではありませんが、「いい具合に」という意味の言葉を目上の人に使うと不快に思われることがあります。
その1「適宜」
「適宜」は「便宜に従うこと。その時々に応じて、各自がよいと思うようにすること。随意。」という意味を持ちます。「よしなに」が「不都合のないようにすること。」という意味なのと類似していると言うことができるでしょう。
「適宜」と「よしなに」の違いは、「適宜」には「臨機応変にする」という意味が含まれているというところです。そのため、「適宜報告します。」などの形での使用が可能です。
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