
その1「七転八起」
「七転八起(しちてんはっき)」とは、“何度失敗してもくじけずに努力すること”を表す四字熟語。七度転んでも八度起き上がるという意が語源です。「七転び八起き(ななころびやおき)」と表現することもある言葉で、一般的もよく使われます。
「不退転」が強い意志や覚悟を示す言葉であるのに対し、“どこまでもやり抜く”という意思を持った「七転八起」も類義語のひとつと言えるでしょう。
ただし「不退転」とは異なり“何度失敗しても”という意味合いが含まれています。何事にも屈しない姿勢は共通しますが、ニュアンスが少し異なるので、両者の違いを理解しておきましょう。
その2「不撓不屈」
「不撓不屈(ふとうふくつ)」とは、“強い精神で苦労や困難にもくじけない”様子を意味する四字熟語です。自分の決意や意思表明として用いられることもあり、横綱昇進時の言葉として使われたこともあります。
強い意志を示す「不撓不屈」も、「不退転」の類義語のひとつです。
その3「勇猛果敢」
「勇猛果敢(ゆうもうかかん)」とは、“勇ましく決断力がある”こと。恐れずに思い切って行動することを指す四字熟語で、強い覚悟や意思を表す言葉です。
「不退転」の持つ“強い覚悟”という意味合いに対し、類義語のひとつと言えます。決断力や覚悟を伝えたい時にはこの表現を使うのもおすすめです。
「不退転」の対義語は?
「不退転」とは“屈しない様子”を指し、仏教では修行から後戻りしない意味も持つ言葉。仏教から生じた言葉には、そのような「不退転」の反対となるものもあります。
ここではその対義語についても確認しましょう。
「退転」
「退転」とは、“一度得た悟りを失う”こと。「不退転」と対になる言葉で、“修行を怠る”ことや“中断する”という意味も持っています。
「不退転」という言葉自体がこの言葉の対義語とされているため、「不退転」と「退転」はまさしく反対の表現です。ふたつの言葉をセットで合わせて覚えてしまうといいでしょう。
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