「啓発」の使い方・例文
それでは「啓発」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.お客さまの満足度を高めるため、商品とサービスについての知識を深めるための委員会を発足し、スタッフの啓発に努めました。
2.自己啓発のセミナーに参加し、大いに感化されました。
3.人権問題について専門家からの意見を聞いて啓発された結果、最近、情報を集めて仲間と交流する活動を始めました。
例文1の「啓発」は、単にスタッフの知識を深めるためだけでなく、意欲や向上心を高めていくことで品質改善につなげていくことが表現されています。
例文2の「自己啓発」は、よく耳にすることがあるのではないでしょうか。自分の意思で、自分自身の能力向上や精神的な成長を目指すことを意味し、そのための訓練を行うことをも含んでいます。
例文3では、専門的な知識を与えられたことで理解が深まり、刺激された結果、行動を起こしたことが書かれていますね。意欲のある者が新たな気づきを与えられ導かれたという、「啓発」が本来持つ意味がよくわかる表現です。
その1「啓蒙」
「啓蒙」は「けいもう」と読み、「無知の人を啓発して正しい知識に導くこと」という意味があります。「蒙」には「道理に通じない、愚か」という意味があるため、「啓蒙」は「無知で愚かな者を教え導く」という意味が濃くなるのです。「啓発」に比べると学ぼうとする者の意欲はかなり薄いといえます。
「啓発」と「啓蒙」を例文を使って比較してみましょう。
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