国語言葉の意味

「啓発」の意味や使い方は?例文や類語を日本文学科卒Webライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「啓発」について解説する。

端的に言えば啓発の意味は「人を教え導くこと」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

日本語が好きで日本文学科を卒業したハルを呼んだ。一緒に「啓発」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ハル

日本語が大好きで日本文学科を卒業。現在はアメリカで子育て中につきさらに日本語の奥深さを実感中。多くの人にそのよいところを紹介したいとの思いを込めて丁寧に解説する。

「啓発」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 22375343

「啓発」は「けいはつ」と読みます。「自己啓発」といった言葉で聞き覚えがあるのではないでしょうか。実際にはどんな言葉なのでしょう。それでは早速「啓発」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「啓発」の意味は?

まず初めに「啓発」の意味を辞書で調べてみましょう。「啓発」には、次のような意味があります。

人が気づかずにいるところを教え示して、より高い認識・理解に導くこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「啓発」

このように、「啓発」には、新たな知識や気付きを与えて、人を教え導くという意味があります。なかでも、普通は気づきにくい事柄について、気づきや理解を与えることを指すのです。

」の字には「教え導く」という意味があり、「」の字には、「明らかにする、開く」という意味があります。

これらを合わせて、一般の人が気づかないような事柄について、専門的観点から教え導き、より高い理性や知識を与えることという意味の言葉になりました。

「啓発」の語源は?

次に「啓発」の語源を確認しておきましょう。

「啓発」は故事成語です。「論語―述而(じゅつじ)」に出て来る孔子の言葉に「憤(ふん)せざれば啓せず、悱(ひ)せざれば発せず」とあります。「理解できないでいらいらしているくらいでないとヒントはあげないし、なんとか理解できてもうまくそれを表現できずに苦しんでいるようでなければはっきりと教えることはしない」(出典:故事成語を知る辞典(小学館))という意味です。学ぼうとする者の心意気について述べられています。ここから、「啓発」という言葉が生まれました。

\次のページで「「啓発」の使い方・例文」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: