「拝受」の使い方・例文
「拝受」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。
1.私の所属する政友会は、明日にも、大命を拝受するかもしれません。
2.祖母からの手紙を拝受し、お変わりなくお過ごしのようで安心しました。
例文1の「拝受」は「うけたまわる」とほぼ同意義。差し出す先を高め、受ける側を低めて待遇する表現です。差し出す先は相手や相手方の人物、または高めるべき第三者。受ける側は普通話し手自身だが、話し手の身内を指す場合もありますよ。
例文2の「拝受」は「受け取って見る」意の謙譲語として用いられています。本来「拝受」だけでも丁重な表現なのですが、明らかな目上に対して使う場合には「拝受いたします」と使うといっそう丁重になりますよ。
その1「受領」
「受領」は「じゅりょう」と読みます。「受け収めること」という意味の他に「江戸時代、優秀と認められた職人や芸人が国名を付した一種の官位を名乗ることを許されること」といった意味がありますよ。「拝受」との違いは動作に対して敬意を表していない点。また、受領の貪欲さを示したことわざに「受領は倒るる所に土を掴め」がある。失敗してもなにがしかの利は得るようにせよという意味ですよ。
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