「リフレイン」の意味や使い方は？例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説！

ライター／れお先生

教壇に立って、授業をすること5年。今も現役塾講師として、中学生・小学生を指導している。塾での経験を活かし、子供でも分かりやすい記事の作成を心がける。

「リフレイン」の意味や使い方まとめ

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「リフレイン」という言葉を耳にしたことはありますか？音楽用語として使われていることが多いですが、ビジネスシーンでも使うことがあります。それでは早速「リフレイン」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「リフレイン」の意味は？

「リフレイン」には、次のような意味があります。

リフレイン【refrain】
⇒リフレーン

出典：デジタル大辞泉（小学館）「リフレイン」

リフレーン【refrain】
《「リフレイン」とも》詩や楽曲で、各節の終わりなどに同一の詩句・楽句を繰り返すこと。また、その部分。折り返し。畳句。ルフラン。

出典：デジタル大辞泉（小学館）「リフレーン」

日本語ではよく「リフレイン」といいますが、「リフレーン」という読み方もあり、音楽用語として使われることが多い言葉です。「リフレイン」を音楽用語として使う場合は、「繰り返す」という意味で使います。また日本では、「リフレイン」とつく曲名も多いです。例えば、松任谷由実の「リフレインが叫んでいる」や三代目 J soul Brothersの「リフレイン」などがあります。音楽業界ではなじみの深い言葉ではないでしょうか。

「リフレイン」の使い方・例文

「リフレイン」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1．この楽曲は、リフレイン形式をとっている
2．昨日見たテレビのCMソングが、頭の中でリフレインしている

「リフレイン」は「繰り返す」という意味で使われます。例文1は、音楽用語としての「リフレイン」の使い方です。リフレイン形式とは、主だった旋律の前にそれと同等かそれよりも長い前語りを持つ楽曲のことで、ルフランやリフレーンということもあります。

例文2は、音楽用語以外の使い方です。音楽用語と同様に「繰り返す」という意味で使います。ビジネスシーンでも使われる使い方です。伝えたい言葉を繰り返すことで、相手の印象に残りやすいというメリットがあります。このように繰り返し相手に意識させることをザイオンス効果といい、日本語では単純接触効果という心理的テクニックです。

「リフレイン」の類義語は？違いは？

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「リフレイン」の類義語に「リピート」があります。

「リピート」

「リピート」には、次のような意味があります。

リピート【repeat】
［名］(スル)

１繰り返すこと。反復。

２楽譜で、演奏を繰り返す部分を指定する記号。反復記号。

３再放送。再上演。「―放送」

４録音・録画したものを繰り返し再生すること。

出典：デジタル大辞泉（小学館）「リピート」

「リフレイン」と「リピート」は、どちらも日本語にすると「繰り返す」という意味になります。音楽用語として使うときは、意味合いが異なるので注意しましょう。音楽用語の「リフレイン」は、楽曲の各節にある最後の部分と繰り返す場所を限定していますが、「リピート」は、どの音節でも繰り返すことが出来るので、場所をを限定していません。

また、音楽用語以外で使う場合は、「リフレイン」も「リピート」も同じように使います。中学校の英語の授業では、「Repeat after me（私のあとについて言ってください）」をよく使うので、「リピート」の方がなじみの深い言葉です。　

「リフレイン」の対義語は？

日本で使われる「リフレイン」の対義語は「エクスキュート」ではないでしょうか。

「エクスキュート」

「エクスキュート」には、次のような意味があります。

エクスキュート【execute】
計画・命令などを実行すること。執行。

出典：デジタル大辞泉（小学館）「エクスキュート」

「エクスキュート」の意味は、執行です。繰り返すという意味の「リフレイン」に対して、一度きりである執行という意味を持つ「エクスキュート」が対義語になります。

「リフレイン」の英訳は？

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日本語の「リフレイン」の語源は、英語の「refrain」です。

「refrain」

英語の「refrain」の対訳は、次のようになります。

refrain

動詞　自動詞

〔動（+ from + (代)名）〕〔…を〕控える、断つ、やめる、我慢する

名詞　可算名詞

（詩・歌の各節の終わりの）折り返し句、畳句、リフレイン

出典：新英和中辞典（研究社）「refrain」

英語の「refrain」は、日本語の「リフレイン」同様に名詞の意味もありますが、日本語の「リフレイン」にはない動詞の意味もあります。「refrain」の意味で特徴的なことは、名詞と動詞で大きく意味が異なることです。理由は、元々英語の動詞の意味である、控える、断つ、やめる、我慢するという意味で使われていましたが、後にフランス語の「ルフラン」という言葉の意味が足されたのでこのようになりました。

この「ルフラン」の意味が、繰り返し、折り返し、畳句です。日本で使われている「リフレイン」は、もとはフランス語の「ルフラン」からきていることが分かります。

「refrain」の使い方・例文

「refrain」の使い方を例文を使って紹介します。

・Please refrain from somking（煙草をお控えください。）

・I refrain from drinking（私はお酒を控えている。）

・a refrain of songs and poems（歌と詩の繰り返し）

「refrain」を動詞で使うときは、refrain from ～という熟語で使うことが多いです。我慢する、控える対象に前置詞のfromを入れます。

「refrain」を名詞で使う場合は、可算名詞なので冠詞を入れてください。日本語の「繰り返す」に数えられるニュアンスがない人もいるのではないでしょうか？注意して使いましょう。

「リフレイン」を使いこなそう

この記事では「リフレイン」の意味・使い方・類語などを説明しました。「リフレイン」の意味は「繰り返す」です。日本で使っている「リフレイン」の語源は英語の「refrain」となっています。日本の「リフレイン」は名詞としてのみ使いますが、英語の「refrain」は名詞と動詞2つ意味がありますが、意味が大きく異なるので注意をしてください。名詞は日本語の「リフレイン」同様に「繰り返す」ですが、動詞は「我慢する」や「控える」といった意味になります。また、「リフレイン」の類義語は「リピート」、対義語は「エクスキュート」も合わせて覚えてみてはいかがですか。