この記事では「雲泥の差」の英語表現について解説する。

この言葉の代表的な英訳は「a world of difference」ですが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。

個別指導塾の元講師で、受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「雲泥の差」の英訳や使い方を見ていきます。

ライター/さとみあゆ

個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。

「雲泥の差」の意味と使い方は?

「雲泥の差」は「雲」と「泥」という言葉を使っていますね。空にあるの「雲」と足もとにある「泥」を組み合わせることで、どのような意味になるのでしょうか。

それでは、「雲泥の差」の意味と使い方をまずは見ていきましょう。

「雲泥の差」の意味

「雲泥の差」には、次のような意味があります。

非常な隔たり。たいへんな差。雲泥の違い。月とすっぽん。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「雲泥の差」

「雲泥の差」の使い方・例文

「雲泥の差」は、大きな差があるということを表す故事成語で、その由来は諸説あります。たとえば、唐の詩人であった白居易(はくきょい)の書いた詩の一文を由来とする説や、「後漢書」の中にある呉蒼(ごそう)の書いた手紙の内容を由来とする説などです。

次に「雲泥の差」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.彼女は英語が得意で、ぼくの成績とは雲泥の差がある。
2.コンクールでは1位を獲得しないと意味がない。1位と2位以下では雲泥の差があるからね。
3.君の生まれ故郷と東京では、生活レベルに雲泥の差があるのは言うまでもないだろう。

\次のページで「「雲泥の差」の英語での表現は?」を解説!/

「雲泥の差」の英語での表現は?

image by iStockphoto

日本語の意味と使い方を復習したところで、いよいよ英語での表現を見ていきましょう。

「雲泥の差」の英語表現

「雲泥の差」の一般的な英訳は、「a world of difference」です

「a world of」は、「world(世界)」というスケールの大きな言葉を使うことで、「とてもたくさんの」という意味を表します。つまり「a world of difference」で「とても大きな差」という意味。この後ろに「between」を置くと、二つのものを対比することができます。

1.There is a world of difference between your car and my bike.
君の車と僕の自転車では雲泥の差がある。

2.Do you know there's a world of difference between the dishes at the two restaurants?
その2軒のレストランの料理には雲泥の差があるのを知ってる?

3.There is a world of difference between playing the violin and listening to it.
バイオリンを弾くことと聴くことには雲泥の差がある。

「a world of difference」と似たような英語表現・フレーズは?

最後に英語で使われる同じような意味を持つ表現を見ていきましょう。

英語では、まったく違うものを対比させて、大きな差があるという意味を表すことがあります。次はその中から面白い表現をご紹介しましょう。

似た表現「chalk and cheese」

「chalk and cheese」でも「雲泥の差」を表すことができます

「chalk and cheese」は「chalk」と「cheese」という外見は似ているけれど、全然別のものを二つ並べた表現です。似たような言い回しに「night and day(夜と昼)」や「light and darkness(光と闇)」などというものもあり、いずれも「雲泥の差」や「月とスッポン」などという意味になります。

「be as different as chalk and cheese」や「be like chalk and cheese」の形で使うのが一般的です。

\次のページで「「雲泥の差」を英語で言ってみよう」を解説!/

1.My mother and I are as different as chalk and cheese.
私と母とでは、雲泥の差があります。

2.His smartphone and my flip phone are like chalk and cheese.
彼のスマホと私のガラケーでは、雲泥の差だ。

3.The difference between this violin and that one are like night and day.
このバイオリンとあのバイオリンでは雲泥の差があるよ。

「雲泥の差」を英語で言ってみよう

この記事では「雲泥の差」の意味・使い方・英訳を説明しました。「雲泥の差」は「大きな隔たり」の意味なので、「a world of difference」以外にも色々な表現が考えられます。たとえばもっと簡単に「be very different from」「great difference」なども使いやすいのではないでしょうか。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英訳英語

【英語】「雲泥の差」は英語でどう表現する?英訳や使い方・事例を専門家がわかりやすく解説!

この記事では「雲泥の差」の英語表現について解説する。

この言葉の代表的な英訳は「a world of difference」ですが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。

個別指導塾の元講師で、受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「雲泥の差」の英訳や使い方を見ていきます。

ライター/さとみあゆ

個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。

「雲泥の差」の意味と使い方は?

「雲泥の差」は「雲」と「泥」という言葉を使っていますね。空にあるの「雲」と足もとにある「泥」を組み合わせることで、どのような意味になるのでしょうか。

それでは、「雲泥の差」の意味と使い方をまずは見ていきましょう。

「雲泥の差」の意味

「雲泥の差」には、次のような意味があります。

非常な隔たり。たいへんな差。雲泥の違い。月とすっぽん。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「雲泥の差」

「雲泥の差」の使い方・例文

「雲泥の差」は、大きな差があるということを表す故事成語で、その由来は諸説あります。たとえば、唐の詩人であった白居易(はくきょい)の書いた詩の一文を由来とする説や、「後漢書」の中にある呉蒼(ごそう)の書いた手紙の内容を由来とする説などです。

次に「雲泥の差」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.彼女は英語が得意で、ぼくの成績とは雲泥の差がある。
2.コンクールでは1位を獲得しないと意味がない。1位と2位以下では雲泥の差があるからね。
3.君の生まれ故郷と東京では、生活レベルに雲泥の差があるのは言うまでもないだろう。

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