その2「ご活躍」
次に「ご活躍」です。意味としては「大いに腕を奮うこと」というものですので、こちらもご健勝やご多幸と同じ場面で用いられます。しかし、少し注意が必要な部分があるので、確認しましょう。
「活躍」に続く表現として「期待しています」「楽しみしています」という言葉が選ばれることが多いです。上司が部下に対して用いるのであれば問題ありませんが、目上の人に対してこの表現を使用すると、不快感を与える場合があります。
「期待する」というと少し上から目線な印象を与えてしまいますので、「ご健勝」「ご多幸」と同様に「お祈りする」という表現を後に続けることが無難と言えるでしょう。
その3「ご清祥」
最後に「ご清祥」です。こちらも健勝と同じような場面で用いられますが、「ご健勝」と使い分けるべきポイントに注意しましょう。
まずは意味の違いですが、「ご健勝」は「健康」「元気」という意味であるのに対し、「ご清祥」は「健康と幸せ」という意味を持っているので、微妙にニュアンスが異なっています。また、健勝は口語でも文語でも使用できますが、「ご清祥」は基本的に文語表現で、手紙などの文書上で用いられる表現です。そのため、口頭での挨拶には向きません。
あまり知られていない違いかもしれませんが、これを踏まえて使い分けができれば、大事な場面で活用できるワンランク上のコミュニケーション力が身につきそうですね。
「ご健勝」の対義語は?
健勝は「元気・健やか」という意味ですので、強いていうなら逆の意味となるのは「不健康」「不健全」などです。
しかし、基本的に健勝は「相手の健康を祈る」場面で用いられる表現ですので、真逆の表現を使う場面は基本的に存在しないと言えます。
健勝は英語で「Good Health」
「健康」に「優れた状態」ですので、英訳も「Good Health」といった表現が一般的です。また、「Health」という単語自体に「健康的」という意味もありますので、「Health」単体で使用しても問題ありません。
以下が例文となりますので、チェックしてみてください。
I am glad to hear that you are in good health.
ご健勝のこと、お慶び申し上げます。
We wish you a good health.
我々はあなたのご健勝を願っています。
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