1.将来はロボットの開発に携わりたい。
2.国家ぐるみの一大プロジェクトに携わることができてとても光栄だ。
3.彼はボランティアとしてこのサロンに携わっているのに、愛想が良くてサービス精神が旺盛なため、みんなからとても慕われている。
「携わる」が使われるシチュエーションは、仕事としてそのことに関わったり従事したりするときです。例文1のロボット開発や、例文2の国家プロジェクトなどのような場面で「携わる」を使うべきとされます。
もし「マラソン大会に携わる」という文章があった場合、「ランナーとして走る」というよりは「スタッフとして運営に加わる」と受け取られかねません。「そば打ち道場に携わる」ですと「その人は道場主かその弟子なのか」と思われるでしょう。よって、「携わる」という言葉を趣味やレクリエーションなどに参加するといった意味で使うのは適さないことになります。
「身を置く」「身を投じる」
「身を置く」(みをおく)と「身を投じる」(みをとうじる)は、どちらも「携わる」の類義語となる慣用句です。辞書などで意味を確認すると、「携わる、参加する」などと掲載されています。
ただし、どちらも「携わる」よりは大げさな表現となることに注意してください。「身を置く」は「とある状況に囲まれる」ですし、「身を投じる」は「あえてその世界に飛び込む」という意味合いが強いです。ただ「関わる」というよりは、「そういう状態になってしまう」という印象を与えてしまうことになります。
「携わる」の対義語は?
さらに「携わる」の対義語も見ていきましょう。
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