1.そら
2.がらんとして大きい。
3.中身・根拠がない。何もない。からっぽ。
4.仏教で、実体・本質のないこと。
5.航空機。
6.空気。
1.天と地との間。大空(おおぞら)空間。
2.《〈梵〉śūnyaの訳。うつろであること、ない、の意》仏語。すべての事物はみな因縁によってできた仮の姿で、永久不変の実体や自我などはないということ。
3.「空軍」の略。
1.何も存在しないこと。また、そのさま。うつろ。
2.事実でないこと。よりどころのないこと。また、そのさま。
3.無益なこと。また、そのさま。むだ。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「くう【空】」より
「虚しい」と「空しい」、何もない・むだで何にもならないといった意味でどちらも一般的に使われます。ひらけた「空」よりも、心模様を表すには、外枠はあるのに中身がない「虚」の漢字の方がふさわしく感じますね。
「虚しい」の使い方・例文
意味が分かったところで、使ってみましょう。
・頑張って仕事をしてきたが、昇給・昇格もなく、虚しい気持ちになった。
・戦争で破壊された街を見ると、無性に虚しい。
・せっかくの休日に風邪で寝込み、虚しい時間を過ごした。
例文でもわかるように、「虚しい」は何かの事象に対する心の動きです。努力が報われない、変わり果てた、無駄となった、といった残念な気持ち、悔しさ、はかなさなどを繊細に表現します。
「虚しい」の類語は何だろう?
では、「虚しい」の類語をみていきましょう。「虚しい」はぼんやりとした負の感情なので、様々な類語があります。言い換えても良いような、辞書に並列される言葉を挙げました。
儚い(はかな・い):束の間であっけない
「儚い」ははかないと読み、「果敢ない」とも書かれます。人(にんべん)の夢と書く、まさに頼りない、淡くてすぐ消えてしまいそうな様を表現。「儚い人生」「儚い夢が散った」など無常やあっけない様子を嘆いて使われます。
虚無(きょむ):なにもなく、むなしいこと
むなしい、と同じような意味のほか、この世に存在するものすべてに意味や価値を認めない「虚無感」と使われます。満たされず、何をしても楽しくない、不安や孤独などを包括した感情です。
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