理科生態系生物

「ジャンゼン・コンネル仮説」とは?森林の多様性にかかわる仮説を現役講師が解説します

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

それがいったい、ジャンゼン・コンネル仮説と何の関係があるんだ?

ID: ↑パーツ内本文:31文字

同じ種類の樹木が一か所に偏らず、まんべんなく分布しているようであれば、それはジャンゼン・コンネル仮説に当てはまる実例の一つかもしれません

では以下に、ジャンゼンとコンネル、二人の説を見ていきましょう。

ID: ↑パーツ内本文:102文字

1.ジャンゼンの観察

この仮説の提唱者の一人であるジャンゼンは、熱帯の生物を専門とする研究者です。彼は熱帯雨林で樹木を観察する中で、あることに気づきました。それが、「幼木は、その親である木の近くにはほとんど生えていない」という事実です。

ある種の樹木が生育していても、その子ども(もしくは同種の幼木)がすぐ近くに生えていないなんて、変だと思いませんか?

ID: ↑パーツ内本文:166文字
no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

まあ、実や種は軽いものでない限り、その木のすぐ下に落ちそうなものだよな。親となる成木があれば、その周りにたくさんの幼木があってもおかしくない気がするが…。

ID: ↑パーツ内本文:84文字

発想を転換すれば、これは「親木(もしくは同種の成木)の近くでは、その幼木が育ちにくい原因があるかもしれない」ということです。ジャンゼンは、同種の成木・親木に集まる病原体や捕食者が、幼木や実、種に影響を与えるのではないかと考えました。

ID: ↑パーツ内本文:116文字
no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

なるほどな。親木に感染するような病原体は、同種である実生や幼木にも感染する可能性がある。親木(成木)は耐えられても、まだ弱い幼木は枯れてしまう…なんてことになるかもな。

ID: ↑パーツ内本文:91文字

そうですね。ある種の樹木に感染する細菌やウイルスがあり、すでにそれに感染した個体があった場合、その個体の近くほど感染しやすく、離れるほど感染確率は減少することがわかっています。この辺は、私たちの感染症対策につながるものがありますね。

特定の樹種に寄生する生物がいた場合も、やはり感染個体の近くにあるほど危険が及ぶでしょう。

捕食者についても似たようなことが言えます。ある種の樹木の葉が大好物な動物がいるとしましょう。背の高い成木の葉よりも、低いところに若々しい葉をつけた幼木があれば、そちらを先に食べてしまうかもしれません。あるいは、成木の葉を食べようとして幼木を踏みつけてしまうことも考えられます。

ID: ↑パーツ内本文:302文字
次のページを読む
1 2 3 4
Share:
yu_onozuka