
「警鐘」の対義語は?
それでは、「警鐘」の対義語はどのような言葉になるでしょうか。「警鐘」の“注意を知らせる鐘”そのものの反対表現はありません。ですが“注意をする”という意味合いの反対語であれば、“注意を怠った”という意味を持つ言葉が反対表現と言えるでしょう。
ここではそのような意味を持つ言葉を紹介します。
「油断する」
「油断(ゆだん)」とは“気を許し注意を怠る”こと。「油断する」とは、周囲への警戒を怠り隙をつくる様子を意味します。たった一瞬の不注意が危険を招くという、戒めの意味で使われることが多い言葉です。
「警鐘」を鳴らすことが注意を促す意味であるのに対し、注意をしないという点で対義語表現のひとつと言えます。
「alarm bell」
「alarm bell」とは“危険を知らせる鐘”のこと。「警鐘」の直接の英語訳と言えます。
「sound an alarm bell」や「ring an alarm bell」といった表現をすることで、「警鐘を鳴らす」という言い回しになり、日本語同様の意味合いで使用が可能です。また端的に「sound the alarm」という言い回しでもニュアンスを伝えることができます。
状況に応じて文脈や意図を読み取るようにしましょう。
「warn」
「warn」とは“警告する”という意味を持った動詞。「警鐘を鳴らす」という意味を表現するならこの単語ひとつでも充分使えます。
また「warn」は“良くない方向に向かっている”という意味も含んでいるため、よりニュアンスが伝わりやすい表現です。英語の語彙力としてこちらも覚えておくのがいいでしょう。
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