

端的に言えばアウトプットの意味は「出力」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
国文学専攻の大学を卒業し、日本語教師の資格を持つasukaを呼んだ。一緒に「アウトプット」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/asuka
国文学専攻の大学を卒業。日本文学や日本語学を学ぶうちに、言葉が持つ意味の奥深さに魅了され、在学中に日本語教師の養成講座を修了する。これまで学んだこと、経験を活かし丁寧に解説していく。
「アウトプット」の意味や語源・使い方まとめ

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皆さんこんにちは。早速ですが「アウトプット」という言葉について知っていますか。書籍や雑誌などの文章や会話でも「アウトプット」という言葉を目にしたり耳にしたりする機会がありますよね。ビジネスシーンのみならず、大学や専門学校あるいは資格を取得する学校など勉強をする場面で「アウトプット」という言葉はよく使用されているのではないでしょうか。この記事では「アウトプット」について解説していきますので、一緒に言葉の知識を一つ増やしましょう!
「アウトプット」の意味は?
「アウトプット」の言葉の意味を辞書を使用して調べると次のような表記がありました。
出力。特にコンピューターで、画面を表示したり、印字などで取り出したりすること。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「アウトプット」
「アウトプット」とは上記の意味通り「出力」を意味する言葉です。しかし、現代の日本で「アウトプット」というと「内部にあるもの」を多くの人に向けて発信したり、何かを生産したりすることを言います。例えば、ある分野について書籍を沢山読んだり、セミナーに参加して専門家の意見を聞いたりして自分の内部に多くの知識を吸収したとしましょう。そしてそれを多数に向けて自分なりの方法で発信したり、形にしたりすることを「アウトプット」と言います。「アウトプット」という言葉を説明する上で「発信すること」「生産すること」がキーワードとなりますのでしっかり意味を押さえましょう。
「アウトプット」の語源は?

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ここまで「アウトプット」の意味を確認しました。次に「アウトプット」の語源を確認しておきましょう。
日本語のカタカナ表記の「アウトプット」とは英語の「output」に由来します。英語の「output」は日本語で「出力」「生産」を意味で「au output file(出力ファイル)」「yearly output(1年間の生産高)」というように使用することが可能です。英語の「output」はほとんどがコンピューターに関する用語で使用されています。このような「出力」「生産」を意味する「output」が語源となり、日本の現代社会で使用されている「アウトプット」の意味が形成されたと言えるでしょう。
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