
端的に言えば急逝の意味は「急死」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
接客業で鍛えられた語学力を持つAYAを呼んです。一緒に「急逝」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/AYA
長年接客業で培った「正しい敬語」を武器に、新人教育の経験も豊富なライターAYAが「急逝」について読み方から使い方、よくある読み間違いも含めて、分かりやすく解説していく。
「急逝」の意味や語源・使い方まとめ

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ニュースなどでたまに耳にする「急逝」という言葉の意味をご存じでしょうか?頻繁に使われる言葉ではないので「聞いたことはあるけど、読み方と漢字が一致しない」という人も多いかと思います。今回はそんな「急逝」という言葉について勉強していきましょう。
それでは早速「急逝」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「急逝」の意味は?
「急逝」には、次のような意味があります。
1.突然死ぬこと
2.急に死ぬこと
3. 急死
出典:デジタル大辞泉(小学館)「急逝」
「急逝」は「きゅうせい」と読み、「突然死ぬこと・急死」の意。人の死を意味する言葉にはいくつか表現がありますが、「急逝」とは、漢字にも入っているように「突然・急に」の意味が強い言葉です。何の前触れもなく元気だった人が亡くなった場合や、容体の急変など予測できない急な死亡の時に用いられるため、若年層が対象になる場合が多いですよ。
「急逝」の語源は?
次に「急逝」の語源を確認しておきましょう。
「急逝」の「急」は、「進行が速いさま・変化が激しいさま」を表します。そして「逝」の字には「遠く去って帰らない・ゆく」の意味がありますよ。「急逝」の場合は音読みで「せい」と読みますが、訓読みだと「いく・ゆく」と読み方と意味が同じになりますね。
「逝」の漢字の成り立ちにも少し触れておきますね。「逝」は「立ち止まる足・バラバラになった草木・十字路・曲がった柄の先に刃をつけた手斧」と4つの象形から成っていて、簡単にまとめると十字路と足で「いく」になり、手斧で草木をバラバラにするで「バラバラに離れる」を合わせて「目の前から離れていく・去る」の意味から「逝」の漢字が成り立っていますよ。
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