西洋医学とは、ヨーロッパから伝わったヨーロッパ流の医学の考えですよ。ヨーロッパでは、解剖学が進んでいました(キリスト教徒にはもともと人体解剖はタブーであったのですが)。人体を解剖することによって、これまで概念的な身体の構造が「実態」となったわけです。それまでは予測でしかなかったのですよ。人体を解剖する=病変、異常があるものを目視することができました。
日本では、なんと鎖国をしていた江戸時代から西洋医学の考えは伝わっていたのですよ。中学の歴史でも学んだかとは思いますが、江戸中期にはドイツの解剖書である「ターヘル・アナトミア」を杉田玄白や前野良沢らが翻刻しました。
江戸時代後期において長崎の鳴滝塾を開いたドイツ人医師、シーボルトによって西洋医学を教授していました。鳴滝塾には日本全国津々浦々の西洋医学を学びたい医師の卵たちが集っていたのですよ。それから鎖国を解いて、本格的に外国と交流する明治時代になってから広く西洋医学の考えは普及しました。それまでは、薬による治療が中心の東洋医学が主流でした。
これに「現代」という言葉がつくのがポイントで、19世紀後半(日本では明治時代あたり)に自然科学(微生物の発見、解剖学の発達)と結合したもののことを「現代医学」と言いますよ。科学的で様々な検査により制度の高い客観的なデータを基に診断して、治療薬は病変のある箇所に鋭く作用するものを使用します。効き目は鋭い分、副作用のリスクもあることは念頭に置かなければなりません。