
ライター/sasai
元会社員の現役フリーライター。言葉が好きで文章が好き。読むのも書くのも大好きで、海外小説からビジネス書まで何でも読む本の虫。こだわりをもって言葉の解説をしていく。
1 天の命令。天が人間に与えた使命。
2 人の力で変えることのできない運命。宿命。
3 天の定めた寿命。天寿。
4 天の与える罰。天罰。
4つ意味がありますが、総合して言うと天が人に与えた目に見えない運命という意味です。使命や宿命、寿命、天罰なども含まれます。単に「天命」といっても4種類意味があり、しかも使用者が4つの意味をすべて知っているとも限らないため、意味の区別が必要な言葉です。
反面日常的に頻出する言葉というわけではなく、登場する場面が限定されがちであるため、意味の区別はそれほど難しくはありません。覚えておきさえすれば、どういう意味で使用されているのかの判断は簡単にできるでしょう。
「天命」ってどう読むの?
「天命」の読み方は「てんめい」です。特に変わった読み方というわけでもなく、漢字も難しくないため、慣れれば読み書きは簡単と言えるでしょう。
注意しなければならないのは、考え過ぎによる誤読です。「天命」は意味の中に「宿命/運命/使命」など言葉が織り込まれるため、「天命」と書いて「しゅくめい/うんめい/しめい」などと読むのでは?と考える人がいます。しかしそれは間違いであり、読み方はあくまで「てんめい」です。
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