この記事では「指摘」について解説する。

端的に言えば指摘の意味は「ミスなど、間違っていることを注意すること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

小説好きで言葉の意味を調べるのが趣味な山田を呼んです。学生時代は塾講師もしていたぞ。一緒に「指摘」の意味や例文、類語などを見ていこう。

ライター/ぜーた

小説が好きで、日々日本語について調べたりしています。学生時代には塾講師や留学の経験もありWEBエンジニアとして勤務中。この記事が学びになるように精一杯解説する。

「指摘」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「指摘」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「指摘」の意味は?

「指摘」には、次のような意味があります。一緒に見ていきましょう。

1.[名](スル)大切な点や注意すべきこと、欠点や過失などを具体的に取り上げて指し示すこと。「弱点を指摘される」

出典:goo辞書「指摘」

「指摘」は、簡潔に説明すると「相手の誤りや欠点を指し示す」ということであり、「大切な事柄や問題ついて間違いがあり、それを示す」際に使われる言葉です。会議や文章などで使われることが多い「指摘」ですが、必ずしも間違いを指し示すネガティブな言葉では無いので注意しましょう。

また、「指摘」を丁寧に表現するには頭に「ご」をつけて「ご指摘」とします。これは自分以外の人への敬意を表すモノであるので、自分に対しては利用できません。例えば「私のご指摘があったので、それは訂正されました。」などは不自然で不適切な表現となるので、覚えておくと良いです。「上司のご指摘のおかげでプレゼンは成功した。」という風に、目上の方にからの「指摘」に対して利用しましょう。

「指摘」の語源は?

次に「指摘」の語源を確認しておきましょう。「指摘」は「指」と「摘」という漢字から成り立っている熟語です。それぞれ見ていくと、「指」には手から生えている「ゆび」という意味の他に「指で指し示す」ことを意味として持っています。また、「摘」には「指さす、摘む、選び取る、乱す、暴く」などの意味があるので、「指摘」は、「指し示す」という似ている意味をもつ2つの漢字から成り立っている熟語であることが分かりますね。

\次のページで「「指摘」の使い方・例文」を解説!/

「指摘」の使い方・例文

「指摘」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.ご指摘いただいた内容に修正いたしました。
2.社長にいただいたご指摘のおかげで、プレゼンは大成功を収めた。
3.周囲から意見の間違いを指摘され、彼は不機嫌になった。

指摘には、「間違いを指し示す」など、一見ネガティブな印象を持つかもしれませんが、実はビジネスシーンでは「指摘」に対して「感謝」したり、「賛同」する場合が多いのです。例えば、先方に提出する見積書にミスがあり、上司に指摘を受けたら、「ご指摘いただきましてありがとうございました」と感謝の意味となりますし、「ご指摘いただいた通りでございます」と利用すると「指摘」に対して賛同を示す意味となります。

また、「指摘」をもらいたい場合には「ご指摘いただけますと幸いです」などの言い回しが使えるので、覚えておきましょう。相手に書類の内容などを確認してもらう際に利用できますね。また、似ている言葉に「ご査収くださいませ」という言い回しも存在します。

3つ目は、指摘を苦言として受け取ってしまった例ですね。苦言も「言われた側では痛いところをつかれて快くないが、ためになる忠告。」という意味であり、遠からずニュアンスは「指摘」と似ています。

「指摘」の類義語は?違いは?

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指摘の類義語には、次のような言葉があります。「ご意見」「物申す」「異議」「示す」下記にて詳しく見ていきましょう。

その1「意見」

意見には「(名)ある問題についての考え。」や「(名・ス他)自分の考えを述べて人をいましめること。」などがあります。これは、「自分の考えを述べている」点において、「間違いを正す」という意味を持つ「指摘」とは少しニュアンスが違うように思いますね。しかし、「ご意見をいただく」などという使い方をする際には、「ポイントをつく」「 本質を(核心を)突く 」などとしての意味も持つため、「指摘」の類義語として数えられます。

\次のページで「その2「異議」」を解説!/

その2「異議」

異議には「ちがった議論・意見・特に、ある意見に対し、それを不服とする反対意見」という意味があります。これは、逆の意見をもらうといった意味では「指摘」の類義語として数えられますが、明確な間違いを指摘するのが「指摘」であることに対し、「異議」は明らかな間違いを指し示す行為ではなく、自分の考えに対する反対意見という意味なので、少しニュアンスが違うことが分かりますね。混同しないよう、気をつけましょう。

「指摘」の対義語は?

「指摘」の対義語には、「控える」「遠慮」のような言葉が存在します。詳しく見ていきましょう。

「遠慮」

遠慮には「他人に対して、言葉や行動をひかえめにすること。」つまり、他人に向けて言動を慎んで控えること、辞退することを意味します。これは「問題点や間違いを指し示す」という意味を持つ「指摘」と逆になるので、対義語となることが分かりますね。利用方法としては、「彼は遠慮して、彼の間違いを示すことを控えた」などというように利用します。

「指摘」の英訳は?

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「指摘」は英語で「advice」か「recommendation」などが適切です。「指摘する」という動詞は「point out」といいます。

1.I don’t like having my mistakes pointed out.
「私はミスを指摘される事が嫌いです。」

2.Thank you for your appropriate advice. 
「適切なアドバイスをありがとうございます。」

「pointed out」

pointは動詞では何かを指さすような行為を連想させ、何かを指摘する、注目を集めるといった意味を持ちます。このような意味を持つpointにoutの明るみにでる、外にでるようなイメージが足され、「指さすこと(point)で明らかにしている(out)」という意味が作られていることが分かりますね。

「point out」は特定の事実について何かを述べることで「指摘する」を表します。「point out」は人の目を何かに向けることであり、「注目させる、目を向けさせる」という意味です。その注目の先が何かをモノを指さしている場合は「指摘する」ではなく「指す」などで訳した方が自然でしょう。

\次のページで「「指摘」を使いこなそう」を解説!/

「指摘」を使いこなそう

この記事では「指摘」の意味・使い方・類語などを説明しました。

指摘は、「間違いを差ししめす」ことであるが、ネガティブな意味ではなく、感謝や賛同される行動として扱われることが分かりましたね。

私たちは普段、間違えることを恐れる瞬間もあるかと思います。いろんな人にご指摘いただき、学び、そうやってビジネスマンとして成長していくのですね。

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国語言葉の意味

「指摘」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「指摘」について解説する。

端的に言えば指摘の意味は「ミスなど、間違っていることを注意すること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

小説好きで言葉の意味を調べるのが趣味な山田を呼んです。学生時代は塾講師もしていたぞ。一緒に「指摘」の意味や例文、類語などを見ていこう。

ライター/ぜーた

小説が好きで、日々日本語について調べたりしています。学生時代には塾講師や留学の経験もありWEBエンジニアとして勤務中。この記事が学びになるように精一杯解説する。

「指摘」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「指摘」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「指摘」の意味は?

「指摘」には、次のような意味があります。一緒に見ていきましょう。

1.[名](スル)大切な点や注意すべきこと、欠点や過失などを具体的に取り上げて指し示すこと。「弱点を指摘される」

出典:goo辞書「指摘」

「指摘」は、簡潔に説明すると「相手の誤りや欠点を指し示す」ということであり、「大切な事柄や問題ついて間違いがあり、それを示す」際に使われる言葉です。会議や文章などで使われることが多い「指摘」ですが、必ずしも間違いを指し示すネガティブな言葉では無いので注意しましょう。

また、「指摘」を丁寧に表現するには頭に「ご」をつけて「ご指摘」とします。これは自分以外の人への敬意を表すモノであるので、自分に対しては利用できません。例えば「私のご指摘があったので、それは訂正されました。」などは不自然で不適切な表現となるので、覚えておくと良いです。「上司のご指摘のおかげでプレゼンは成功した。」という風に、目上の方にからの「指摘」に対して利用しましょう。

「指摘」の語源は?

次に「指摘」の語源を確認しておきましょう。「指摘」は「指」と「摘」という漢字から成り立っている熟語です。それぞれ見ていくと、「指」には手から生えている「ゆび」という意味の他に「指で指し示す」ことを意味として持っています。また、「摘」には「指さす、摘む、選び取る、乱す、暴く」などの意味があるので、「指摘」は、「指し示す」という似ている意味をもつ2つの漢字から成り立っている熟語であることが分かりますね。

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