「泰然」の使い方・例文
「泰然」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.彼は座敷に泰然と構えて座っていた。
2.彼女は物事に左右されず、泰然とした様子を示した。
3.秘書は解雇を切り出されても、泰然自若として騒がなかった。
例文1と2は、最も基本的な泰然の用例であると言っていいでしょう。泰然は「落ち着いていること」を意味しますから、どんなに危機的な状況であっても、何事も冷静さを失わずに、あくまで事態に対処するさまが連想されます。
例文3は泰然を用いた四字熟語です。意味は泰然とほぼ変わらず、「物事に動じないさま」を意味します。ですので、泰然を用いる文脈でそのまま使うことができる四字熟語と考えていいでしょう。感情に流されず、目の前で実際に起きていることにクールに対応するさまを思い浮かべましょう。大物の気風を泰然は表していると言っても良いかもしれませんね。
その1「悠揚」
悠揚と書いて「ゆうよう」と読みます。悠は「時間的・空間的にどこまでも続くさま」を意味すると同時に、「気分がゆったりとしているさま」も意味しており、泰然とほぼ同じ意味をもっていると言っていいでしょう。悠揚だけでなく、「悠然」もまた泰然の類義語です。
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