この記事では「フランク」について解説する。

端的に言えば「フランク」の意味は「気どったところがない」です。日常生活にすっかり馴染んでいるカタカナ語ですが、語源を知っているか?

小学校教諭として言葉の授業を何度もしてきた「こと」と一緒に、「フランク」の意味や使い方・類語・対義語などを見ていこう。

ライター/こと

元小学校教諭のwebライター。先生や子どもたちから「授業が分かりやすい!」との定評があった教育のプロだ。豊富な経験を活かし、どんな言葉も分かりやすく解説していく。

「フランク」の意味と使い方

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では早速「フランク」の意味と使い方を見ていきましょう。

「フランク」の意味は「気どったところがない」

「フランク」の意味を辞書で確認します。

[形動]気どったところがないさま。ざっくばらん。率直。「―な性格」「―に話す」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「フランク」

このように「フランク」とは「気どったところがないさま・ざっくばらん・率直」という意味があります。その人の性格を表す時に、よく使われている言葉ですね。

「フランク」の使い方を例文で紹介

「フランク」の使い方を例文で紹介します。

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1.今日予約している洋食店は、味だけでなくシェフのフランクな性格がお客さんから高い評価を得ている。
2.彼女は今人気のミュージシャンだ。フランクな人で好感度が高く、幅広い世代から愛されている。
3.仕事仲間とはフランクな関係なので意見を言いやすく、仕事がスムーズに進んでいる。
4.あの人はフランクすぎるところがあるので、困ってしまう時がある。

このように「フランク」は「気どったところがないさま」を表したい時に、さまざま場面で使うことができます。日常生活にも馴染んでおり、使いやすいカタカナ語の1つですね。

例文1・2・3は「フランク」という言葉によって良い関係や人柄を表現できています。「フランクな性格」「フランクな人」「フランクな関係」というように、フレーズで使われることが多いです。

ただ、例文4は少し違います。「フランク」は悪い意味でも使われることがあるのです。いわば「空気が読めない」という意味相手の気持ちや場の雰囲気を考えずに、思ったことをそのまま口にしてしまうという悪いニュアンスになります。

「フランク」の語源は?

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「フランク」の語源を探っていきましょう。

ラテン語「franci」が意味するフランク族

「フランク」の語源は、ラテン語の「franci(フランキ)」です。これは世界史でも有名なフランク族のこと。フランク族の民族的性格は、奔放で遠慮なくタフであったと伝えられています。その特徴から、現在日本で使われる「気取らない・ざっくばらんな・率直な」という意味が派生してきました。

フランク族という言葉は、現在のヨーロッパにも受け継がれています。フランスの国名はこのフランク族に由来し、「フランク族の国」という意味です。またドイツの「フランクフルト」という地名にもなっています。ちなみにフランク族の「フランク」は、彼らが使っていた武器の「フランカ(投げ槍)」に由来しているそうです。

英語表記で「frank」

「フランク」は英語表記で「frank」と記されます。もともと英語として使われていたものが、そのまま日本語のカタカナになり、現在では当たりまえのように使用されるようになりました。

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「フランク」の類語

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「フランク」の類語を見てみましょう。「フランク」と同じように、日常に馴染んでいるカタカナ語を集めてみました。

「アバウト」:大ざっぱ

まずは「アバウト」です。「細部がいい加減の、大ざっぱなさま」という意味。いい加減というニュアンスが強いので、人の性格を表すのに良い意味で使うことはあまりないでしょう。

「フレンドリー」:仲の良いさま

次は「フレンドリー」です。「仲の良いさま・友好的なさま」という意味。良い人間関係の状態を表す言葉と言えますね。ただ「フランク」同様、「フレンドリー」すぎる態度は相手に失礼な場合があるので、その点は注意が必要です。

「オープン」:隠しだてのないさま

「オープン」も「フランク」の類語です。「営業や催しを始めること」や「閉じてあるものを開けること」という意味で使われることも多いですが、「隠しだてのないさま・開放的」という人の性格を表す意味もあります。「オープンに話し合おう。」のような使われ方をしますね。

「ユーモラス」:おかしみのあるさま

最後に「ユーモラス」です。「ユーモアのあるさま・おかしみのあるさま」という意味があります。「フランク」とは少しニュアンスが異なりますが、人を和ませるようなおかしみのある人柄を表現した言葉ですね。

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「フランク」の対義語

「フランク」の対義語を見てみましょう。類語と同じく対義語も、一度は耳にしたことがあるカタカナ語です。

「ニヒル」:暗い影のあるさま

まずは「ニヒル」です。「冷たく醒めていて、暗い影のあるさま」という意味。「ニヒル」の由来は、ニヒリズムという思想だと言われています。ニヒリズムとは、虚無主義・無政府主義運動のこと。気取ったところがない「フランク」とは、対照的な言葉と言えるでしょう。

「ナーバス」:神経質

次に「ナーバス」です。「神経質になっているさま」という意味があります。細かいことまで気になってしまう性格を表す言葉なので、これも「フランク」とは対照的ですね。

「ナーバス」に似た意味で「センシティブ」「デリケート」などもあります。どれも繊細な様子を表す言葉ですね。細かいところまで配慮できるのはその人の良い部分でもありますが、それが過ぎると欠点になってしまいます。何事も程よくが一番いいということですね。

「フランク」の英語表現

「フランク」の英語表現を見てみましょう。英語でのスペルは「frank」です。形容詞では「率直な・偽りのない・はっきり物を言う」の意味。カタカナ語の「フランク」と同じですね。

一方、名詞では「無料配達印」という意味です。動詞では「無料配達印を押す・無料で配達する・スタンプを押す」のこと。名詞と動詞は、カタカナ語にはない意味を持っていることがポイントです。

「フランク」に付き合える人を大切にしよう

この記事では「フランク」の意味や使い方・語源・類語・対義語などを説明しました。「フランク」には「気どったところがない」という性格の良さを表す一方、「フランクすぎる」と悪いニュアンスを含んでいることも分かりました。何事も、度を越えてはいけないようですね。また語源はラテン語にあり、フランク族という民族の性格に由来しているというのも興味深いところでした。

さて、あなたは「フランク」に付き合える人はいますか。人との関係は希薄になりつつある現代です。その中で、ざっくばらんに付き合える「フランク」な関係とはなかなか得られるものではないと思います。大人になればなるほど、新たにそんな人に出会えるのは稀なことかもしれません。もし今そんな貴重な人がいたなら、生涯通じて大切にしたい存在ですね。

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国語言葉の意味

「フランク」の意味は?元々は民族の名前!使い方・類語・対義語などを元小学校教諭がわかりやすく解説

1.今日予約している洋食店は、味だけでなくシェフのフランクな性格がお客さんから高い評価を得ている。
2.彼女は今人気のミュージシャンだ。フランクな人で好感度が高く、幅広い世代から愛されている。
3.仕事仲間とはフランクな関係なので意見を言いやすく、仕事がスムーズに進んでいる。
4.あの人はフランクすぎるところがあるので、困ってしまう時がある。

このように「フランク」は「気どったところがないさま」を表したい時に、さまざま場面で使うことができます。日常生活にも馴染んでおり、使いやすいカタカナ語の1つですね。

例文1・2・3は「フランク」という言葉によって良い関係や人柄を表現できています。「フランクな性格」「フランクな人」「フランクな関係」というように、フレーズで使われることが多いです。

ただ、例文4は少し違います。「フランク」は悪い意味でも使われることがあるのです。いわば「空気が読めない」という意味相手の気持ちや場の雰囲気を考えずに、思ったことをそのまま口にしてしまうという悪いニュアンスになります。

「フランク」の語源は?

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「フランク」の語源を探っていきましょう。

ラテン語「franci」が意味するフランク族

「フランク」の語源は、ラテン語の「franci(フランキ)」です。これは世界史でも有名なフランク族のこと。フランク族の民族的性格は、奔放で遠慮なくタフであったと伝えられています。その特徴から、現在日本で使われる「気取らない・ざっくばらんな・率直な」という意味が派生してきました。

フランク族という言葉は、現在のヨーロッパにも受け継がれています。フランスの国名はこのフランク族に由来し、「フランク族の国」という意味です。またドイツの「フランクフルト」という地名にもなっています。ちなみにフランク族の「フランク」は、彼らが使っていた武器の「フランカ(投げ槍)」に由来しているそうです。

英語表記で「frank」

「フランク」は英語表記で「frank」と記されます。もともと英語として使われていたものが、そのまま日本語のカタカナになり、現在では当たりまえのように使用されるようになりました。

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