端的に言えば差し支えなければの意味は「差し支えなければ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
本が好きで言葉の意味を調べるのが趣味な山田を呼んです。一緒に「差し支えなければ」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ぜーた
小説が好きで、日々日本語について調べたりしています。学生時代には塾講師の経験もありWEBエンジニアとして勤務中。この記事が学びになるように精一杯解説する。
「差し支えなければ」の意味は?
「差し支えなければ」には、次のような意味があります。
何事かを依頼するに当り、それが相手にとって都合の悪いものでなければ、と条件づけた上で依頼する言い方。不都合なら拒否するようにと丁寧な希望を示す表現。
出典:weblio辞書
差し支えなければとは、相手に依頼をする時に使う丁寧な表現です。もし、あなたにとって支障がなければ、という条件を提示し、交渉や物事を円滑に進める言葉でもあります。ビジネスシーンでやメールでも使われることが多いクッション言葉で、上手く使えるようになると相手に丁寧な印象を与えることができるでしょう。ただ、「差し替えなければ」はクッション言葉であり、厳密には敬語ではありませんが、丁寧な表現なので目上の立場の人に使っても問題ありません。
また、「差し支え」の正しい読み方は「さしつかえ」です。言葉としてはよく使うものの、漢字にすると読みにくくなりますので、「さしささえ」と読まないように気をつけましょう。
「差し支えなければ」の語源は?
次に「差し支えなければ」の語源を確認しておきましょう。「差し」は意味を強める接頭語で、「支える」は「ささえる」ではなく「つかえる」と読み、「何かに妨げられている」「前に進めない」という言葉です。 「差し支えなければ」の語源を合わせると、「差し」「支える」「なければ」となりますので、「何かとどこおるようなことがなければ」という意味になりますね。
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