
端的に言えばモットーは「行為の目標や方針となる事柄」という意味ですが、もっと幅広い意味やニュァンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
情報誌系のライターを10年経験した柊 雅子を呼んです。一緒に「モットー」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/柊 雅子
イベントの司会や雑誌の記事作成を仕事としてきたライター、柊 雅子。彼女のモットーは「好奇心」。まだまだ好奇心旺盛なおばさんライターが「モットー」について解説する。
「モットー」の意味は?
「モットー」には、次のような意味があります。
1.日常の行為の目標や方針となる事柄。また、それを表現した語句。標語。座右の銘。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「モットー」
「あなたのモットーは?」…就職の面接でよくこう質問されます。モットーはその人の目標や方針を示すもの。採用する側の面接官はその人のモットーを知ることによって「基本的な考え方」や「仕事に対する姿勢」等を推し量ることができます。「あなたのモットーは?」という質問に対して「私のモットーは〇〇です」と答えることになる訳ですが、どんな言葉がモットーとして使われているのでしょうか。
「一期一会」「継続は力なり」「誠心誠意」「前向きな姿勢」「前向きな気持ち」「相手の気持ちを考える」「挑戦すること」
これらが面接の際によく用いられる「私のモットー」の一部ですが、ここにはマイナス思考的な言葉はありません。これから採用しようとする人材に「後ろ向きの姿勢」を求める企業はありませんよね。
「標語」は主義等を明確に表した短い語句のこと。「座右の銘」は「日々の戒めとする言葉」という意味で「座右」は身近なところ、「銘」は「戒めの言葉」という意味をもちます。
「モットー」の語源は?
次に「モットー」の語源を確認しておきましょう。
モットーは英語の「motto」をカタカナ表記したものです。英語の「motto」はイタリア語の「motto」に由来。そしてイタリア語の「motto」の語源となったのは「声」という意味のラテン語の「muttum」です。
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