
端的に言えば華奢の意味は「頑丈でない」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
小説好きで言葉の意味を調べるのが趣味な山田を呼んです。学生時代は塾講師もしていたぞ。一緒に「華奢」の意味や例文、類語などを見ていこう。
ライター/ぜーた
小説が好きで、日々日本語について調べたりしています。学生時代には塾講師の経験もありWEBエンジニアとして勤務中。この記事が学びになるように精一杯解説する。
1.華奢とは、か細くてか弱い、および、そのような細身の姿が繊細で優雅な印象を与える、といった意味で主に用いられる表現である。この意味の「華奢」は「きゃしゃ」と読む。
2.華奢には「かしゃ」と読む語義もある。この場合は「派手で贅沢だ」「華美であり豪奢」という意味合いで用いられる。
出典:実用日本語表現辞典
辞書には2つの読み方の「華奢」が紹介されています。実は「きゃしゃ」と読むのか「かしゃ」と読むかで「華奢」という言葉は違う意味になるのです。「華奢(きゃしゃ)」は、主に細い女性の体型を賛美する言葉として使用される言葉。人物以外にも利用が可能で、柱のような頑丈であるべきものを華奢と表現すると「頼りない印象」といったニュアンスになり、反対に工芸品などの芸術を華奢と表現すると「優雅で上品」といったニュアンスになります。
上記のように、「か細くか弱い」という意味で用いられる場合の「華奢」の読み方は「きゃしゃ」です。また華奢には「かしゃ」と読む語義もあり、この場合は「派手で贅沢だ」「豪華な様」という意味で用いられます。混同してしまい、どちらがどちらの意味を持つのかが分からなくなれば、華奢(きゃしゃ)は姿や形のことを指し、華奢(かしゃ)は行動への評価と覚えておくと、忘れる心配もないでしょう。
「華奢」の語源は?
「華奢」の意味の語源は「香車」(飾りのついた輿車)に関係があります。
「香車」に乗れる人は限られ、身分が高く、上品でか弱い人物が乗っていました。その人を指して「きゃしゃ」という言葉が生まれたと言われています。
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