
その2「奨励」
「奨励」は「しょうれい」と読んで、「ある物事や行動がよい事だとして、それを行うように勧めること。」という意味です。柔軟にすすめる「推奨」と違い、「奨励」にはそうするように強く働きかける意味合いがあります。絶対にやるべきというニュアンスを感じる人もいるため、目上の方などに対して「奨励」を使う場合には注意しましょう。
その3「推挙」
「推挙」とは「ある官職・仕事に適当な人だとして、その人をその地位につけるように勧めること」という意味です。「推挙」は物に対しては使いません。「人」に対してだけ使えるため、注意して使い分ける事が大切です。「彼女をバレー部の部長に推挙した」のように、すすめる対象が人の場合には、「推薦」の言い換え表現として「推挙」を使う事も出来ます。
「推奨」の対義語は?
「推奨」の対義語には、「禁止」「抑止」「制止」が挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
その1「禁止」
「禁止」には「ある行為を行わないように命令すること。さしとめること」という意味があります。「ある物事の良い事を述べてすすめる」という意味を持つ推奨に対し、その人の行動を差し止めるという意味の「禁止」は対義語と言えるでしょう。
その2「制止」
「制止」には「人の行動や言動をとめて、させないこと」という意味があります。「制止」の対象となるのは、人の行動や言動である事から、物には使わないため注意しましょう。「ある物事の良い事を述べてすすめる」という意味を持つ推奨に対し、その人の行動や言動を止める「制止」は対義語と言えるでしょう。
その3「抑止」
「抑止」には「それをさせないように押さえつけること」という意味があります。相手が行動をする前にやめさせるという意味があるため、「優れている点を述べて人にすすめる」という意味を持つ「推奨」の対義語と言っていいでしょう。
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