その1「Lost Substance」
「形骸化」に最も近い意味を持つ英語表現は「Lost Substance」です。「lost」は「失くす」という意味を持ち、「substance」は「物質」という意味を持っています。
「Lost substance」は直訳すると「失われた物質」ですが、この時失われたものが「 成立当時の意義や内容」というニュアンスがあるため「形骸化」に近い意味合いを表しているのです。
その2「becoming a mere shell of …」
もう一つは少々長い表現ですが「Becoming a mere shell of…」です。こちらも「形骸化」と近い意味を持っています。「become」は「~になる」、「shell」は「貝殻」を表し、「Becoming a mere shell of…」で「単なる貝殻になる」、つまり中身がなく外側(形)だけになる、というニュアンスを表す表現です。
「形骸化」を使いこなそう
この記事では「形骸化」の意味・使い方・類語などを説明しました。
本来あったはずの思考や意義が薄れ、形ばかりが残ることを表す言葉が「形骸化」でした。政治や法律、また国際関係などでも登場する言葉です。良い意味やポジティブな意味でつかわれることはなく、ほとんどが「形骸化した状態」を批判したり、残念に思っているときに使います。
身近な例で考えれば、新年に立てた1年の目標が数か月後には「形骸化」しているなんてことは、よくあるもの。自分の志が形骸化するのは寂しいものです。常に本来の意義に立ち返り、思考を続ける癖をつけたいものですね。