国語言葉の意味

「形骸化」の意味や使い方は?例文や類語を元予備校校舎長がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「形骸化」について解説する。

端的に言えば形骸化の意味は「形だけになってしまうこと」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元予備校校舎長で教育系ライターのみゆなを呼んだ。一緒に「形骸化」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/みゆな

元大手予備校校舎長、現在は教育系のライター。国語、特に現代文の指導経験が豊富。難解な言葉や表現を中高生がスラスラ理解できるように解説するのが大得意。

「形骸化」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

「形骸化」の読み方は「けいがいか」です。日常会話よりニュースや文書で見かける言葉ですね。「形骸化した規則」といった使い方をしますが、さてこのように表現した場合の規則はまだ守るべき対象なのかわかりますか?あるいは「形骸化」の「骸」は、「骸骨(がいこつ)」と同じ漢字を使っていますが、なにかつながりがあるのでしょうか。

それでは早速「形骸化」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「形骸化」の意味は?

「形骸化」には、次のような意味があります。

実質的な意味を失い、形式だけが残ること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「形骸化」

「形骸化」とは「本来持っていた意味を失い、形ばかりが残っていること・その状態」を指します。規則や手順など、何事も出来た当初は目的がや「そうあるべき理由」があったはずです。しかし時間と共に実質的な思考が失われ、気づいたときには有名無実化し、残っているのは形式ばかりというときに使われます。もともとは人の肉体や思考と同一に存在していたのに、いつしか「骸骨」だけが残る状態をイメージすると分かりやすいかもしれませんね。

「形骸化」の語源は?

次に「形骸化」の語源を確認しておきましょう。

「形骸化」は3つの漢字から成り立っています。「形」とは姿形やなり、表にあらわれている形という意味を表す漢字です。「骸」は骨や骨組みを意味し、最後の「化」は形や性質がかわる、別のものになるという意味を持っています。この3つの漢字が組み合わさることで、「形骸化」は「元々のすがた形が失われ、骨組みだけに変化した」という意味を構成しているのです。

\次のページで「「形骸化」の使い方・例文」を解説!/

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