静謐を湛える
「せいひつをたたえる」と読みます。「湛える」は「あふれるほど満たされている」という意味。したがって「静謐を湛える」は「静かで落ち着いた雰囲気に満たされている」ということ。一切の雑音や雑念が入る余地のない場面を表現する言い回しです。
静謐な佇まい
「佇まい」は「そのものの醸し出す雰囲気」「暮らし方」という意味があります。したがって「静謐な佇まい」は、あるものや人の生活が穏便であるということ。日常の幸せとは、「静謐な佇まい」に潜んでいるのかもしれませんね。
静謐な美しさ
森や長閑な田園地帯、あるいは寺社仏閣などの静謐な風景は、清らかな美しさを感じさせます。本稿のライター紹介にもありますが、風のない雪夜を散歩していると、静謐な美しさを感じられること請け合いです。
夜中でも明るく感じるほどの銀世界・冬の匂い・寒いはずなのになぜか優しさを感じる冷気・静寂の中に響く積雪をつぶす自分の足音などなど、目・耳・鼻・肌で静謐な美しさを享受できます。
ときには静謐に身を委ねてリフレッシュを!
この記事では「静謐」について、類義語・対義語・英訳・定型文と、多角的に解説しました。
図書館の中や夜更けのひとときなどの日常的に触れられるところに、きっと静謐な環境はあることでしょう。ところが勉強や仕事に追われる多忙な暮らしの中にあっては、「時間がない」がついつい口癖になってしまいがちなもの。
ハードな生活を送っている方も、1日のどこかで、勇気をもって静謐に身を委ねてみてはどうでしょうか。生活の喧騒から意識して心理的に離れてみることで、びっくりするくらいの安らぎを得られるかもしれません。