
喧騒:人声や物音で騒がしい
自然が発する音ではなく、人の発する話声や物音がやかましいことを表す言葉です。また「都会の喧騒」のように使えば、単なる音量の大きさだけではなく、ある場所や場面が賑わって忙しなく活動しているイメージを端的に示します。先述の「静謐」を使った例文1にも「静謐」と対照的に登場しているように、「静謐」の対義語としてしっくりくる言葉ですね。
騒乱:世の中に騒ぎが起こって秩序が乱れる
こちらは雑音や騒音でうるさいというよりも、「世の中が安定していない」という意味において「静謐」の反対語といえるでしょう。
「静謐」は英語でなんという?
物音がなく心が落ち着く印象を一言で表現する「静謐」。このような垢ぬけた日本語が、英語にするとどうなるのかも気になるところ。ここでは「静謐」の英語訳を3つご紹介します。
serene silence:静謐
「serene」が「穏やか」で、silenceが「沈黙・静けさ」です。これら2つの単語を合わせると「静謐」となります。
tranquil:静か・穏やか・落ち着いた
静かで穏やかな様子を表す語です。心理的な落ち着きや平静という意味もあります。
peace:平穏・静けさ・沈黙
「平和」という意味を真っ先に思い浮かべる単語ですが、平穏や静けさという意味も。「静謐」の持つ意味を余すことなく含んだ単語と言えそうですね。
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