3分で簡単ラザフォードの功績!化学と物理分野で活躍した偉人について理系学生ライターがわかりやすく解説
3-1窒素原子核の破壊実験
ラザフォードは、軽い原子核にアルファ線を照射させると、軽い原子核が破壊されるのではないかという仮説を立てました。そして、空気にアルファ線を照射する実験を行ったのです。この実験の結果、アルファ線が当たった窒素原子核は破壊されて、水素原子核と酸素原子核が生じることがわかりました。
この反応は、陽子7個と中性子7個を含む窒素原子核にアルファ線が当たると、陽子1個(水素原子核)がはじき出され、残りの陽子と中性子で酸素原子核が形成されたと考えることができます。
また、ラザフォードは、窒素以外の原子核破壊にも成功しました。原子核破壊に成功したのは、ホウ素・フッ素・ネオン・ナトリウム・マグネシウム・アルミニウム・ケイ素・リン・硫黄・塩素・アルゴン・カリウムです。
原子物理学の父アーネスト・ラザフォード
アーネスト・ラザフォードは、アルファ線とベータ線の発見、原子核の発見、人工的な原子核破壊の成功などの功績をもっています。これらの功績は、現代の科学技術にも多大な影響を与えるほどのものでした。そのような偉大さから、ラザフォードは原子物理学の父と呼ばれていたのです。
もしも、ラザフォードがこれらの発見をしていなかったとすると、科学の進歩は遅れていたかもしれません。それほど、大きな発見だったのです。ぜひ、この機会に偉大な科学者の一人であるラザフォードの功績について学んでみてください。