3分で簡単ラザフォードの功績!化学と物理分野で活躍した偉人について理系学生ライターがわかりやすく解説
1-1原子物理学の父
image by iStockphoto
アーネスト・ラザフォードはニュージーランド出身で、物理学者として活躍したときにはイギリスに住んでいました。彼が残した功績としては、アルファ線およびベータ線の発見、ラザフォード散乱による原子核の発見、人工的な原子核破壊の成功などが挙げられます。1908年にはノーベル化学賞を受賞していますよ。また、彼の名前にちなんだラザホージウムという元素も存在するのです。
以上のように、ラザフォードは原子物理学の分野で多くの実績を残していることから、原子物理学の父とも呼ばれています。ラザフォードの発見は、物理学の歴史の中でも目立つようなものばかりです。
1-2ラザフォードが現代科学に与えた影響
image by iStockphoto
ラザフォードの発見は、分野的には原子物理学に属するものが多いと先ほど述べました。原子物理学は、現代の化学における物質の捉え方の基礎となるものです。また、原子物理学から量子力学の考え方が生まれました。
今日の材料開発や医薬品開発でも、これらの理論は活用されていますよ。そして、原子力発電などの技術を支える核物理学も、原子物理学と深い関連と言えるでしょう。このように、ラザフォードの発見は、現代科学に多大な影響を与えているのです。
2.原子核の発見
image by Study-Z編集部
ラザフォードの功績の1つに、原子核の発見があります。今日を生きる私たちにとって、原子が陽子と中性子から成る原子核とその周りを回転している電子によって構成されていることは当たり前のことです。
ですが、ラザフォードが生きる時代では、以上のような事柄は、はっきりとわかっていませんでした。ここでは、ラザフォードがどのようにして原子核の存在を確認したのかということを説明します。
\次のページで「2-1様々な原子模型」を解説!/