

ライター/mimosa
もともと文系出身で、独学で生物学、生化学を勉強し、現在医学系研究所の研究アシスタントとして理系の世界へ飛び込んだ。理科が苦手な方へも興味を持ってもらうべくわかりやすい説明を心掛けている。
神経組織とは

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神経組織とは、刺激を伝える働きを持つ組織なのですよ。ニューロンは聞いたことあるかもしれません。ニューロンは神経細胞であり、この神経細胞から成り立っているのですよ。
さらに、脳やせき髄などの中枢神経系と、身体のすみずみへ分布するように末梢神経系がありますよ。
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神経細胞と神経線維

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神経細胞(ニューロン)とは、神経系を構成する基本となる細胞ですよ。ニューロンの役割は、遠く離れた細胞間で情報を伝えることなので、とても長い突起を持っているのですよ。核のある細胞体から長く伸びるこの突起を軸索(神経突起)と言って、細胞体から伸びるたくさんの短い突起を樹状突起と言いますよ。
次に、上記ででてきた軸索を詳しく見ていきましょう。軸索にはシュワン細胞でできた神経鞘(しょう)が取り巻いていることが多いのですよ。これを神経線維と言います。脊椎動物では神経線維は有髄神経線維になりますよ。ちなみに、軸索取り巻いているシュワン細胞は、軸索に栄養補給を行っていますよ。また有髄神経線維は、シュワン細胞が軸索のまわりを何重にも取り巻いて髄鞘(ミエリン)と呼ばれる構造が見られますよ。
ニューロンの種類

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ニューロンには感覚ニューロン、介在ニューロン、運動ニューロンの3種類がありますよ。感覚ニューロンは、受容器(皮膚や感覚器)からの興奮を中枢(脳や脊髄)に伝えるニューロンですよ。細胞体から2本の長い突起が反対方向に出て伸びているところが特徴です。細胞の本体は、脊椎動物では背根にありますよ。求心性経路を形成します。介在ニューロンは、ニューロン間の連絡をするニューロンであり全体の長さは短く、脳、脊髄、交感神経節などの中枢に存在していますよ。運動ニューロンは、中枢からの興奮を筋肉や腺などに伝えるニューロンですよ。1本の長い軸索から成っていて、多数の樹状突起があるのが特徴ですよ。
求心性経路、遠心性経路という言葉が出てきましたが、全身からの感覚情報を中枢に伝えるのが 求心性、中枢からの指令を筋肉や腺などの効果器に伝えるのが遠心性です。
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