この記事では「アドバンス」について解説する。

端的に言えばアドバンスの意味は「前進」や「先行する」などですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

情報誌系の記者を10年経験したライター・にべこを呼んです。一緒に「アドバンス」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/にべこ

某大手情報誌の記者を務め、その後フリーライターに。ビジネス用語ならおまかせ。さまざまなシーンで使えるカタカナ言葉を噛み砕いてご紹介。

「アドバンス」の意味や語源・使い方まとめ

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今回ご紹介するのは「アドバンス」という言葉です。

よく見聞きする言葉ではあると思いますが、正しい意味や使い方を知っていますか?ビジネスシーンをはじめ複数の場面で使われる言葉なので、本来の定義をしっかり確認していきましょう。

「アドバンス」の意味は?

「アドバンス」には二つの意味があります。

1.前進。進出。
2.前払い。特に、契約の手金として支払う金。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「アドバンス」

どちらも「前もって」というニュアンスが含まれる言葉ですね。それでは、それぞれの意味について詳しくご説明していきましょう。

「アドバンス」の意味その1「前進・進出」

私たちが普段「アドバンス」という言葉を使うときは、この意味で用いることが多いのではないでしょうか。案や状況などを押し進める、成長や進歩を促進させる、人を昇進させるなどという意味で使われます。「進化」「高度な」というニュアンスに近いですね。

ちなみに、ゲームの分野では「アドバンス」という言葉をよく用います。例えば、2001年に発売された携帯ゲーム機の「ゲームボーイアドバンス」は、新しい機能を搭載した「進化したゲームボーイ」という意味。人気を博した2Dゲーム機の第五世代機です。すでに生産終了していますが、デザイン性の高さとコンパクトさ故に「大人が遊んでもおかしくないゲーム機」として世界中で流行しました。

そのほかも様々なゲームでレベル上げのための「アドバンスクエスト」というものがあったり、「アドバンス攻略法」などの攻略本があったりなど、広く用いられています。

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「アドバンス」の意味その2「前払い」

文字通り、前もってお金を支払う前渡金のこと。「アドバンスペイメント」と呼ばれ、特に海外と取引をする貿易業では頻繁に使われます。これは、製品等の貨物を受け取る前に代金を支払うことです。略して「アドバンス」と呼びます。

「アドバンス」の語源は?

次に「アドバンス」の語源を確認しておきましょう。

「アドバンス」の語源は英語の 「advance 」という形容詞。古期フランス語の「avancé(アヴァンセ)」が語源であり、意味は「(時間的に)前へ進むこと」です。

「アドバンス」の使い方・例文

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「アドバンス」の詳しい意味を、例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

あ1.ビジネススクールで、基礎クラスであるベーシックコースが終わったので、次は「アドバンスコース」に進みさらに発展的かつ高度な内容のレッスンをを受けるよう案内された。
2.様々なニーズに対応するため、既存のプランに新サービスや拡張サービスをプラスした「アドバンスプラン」を用意した。
3.医療現場では「アドバンスケアプランニング(ACP)」というものがあり、終末医療計画のことを呼ぶ。
4.将来自分が重篤な状態に陥った際にどのような医療行為を施してほしいかを決めておくのが「アドバンスディレクティブ」だ。
5.商品販売前に前もって権利者に支払われる最低補償金が「アドバンスロイヤリティ」だ。
6.海外のホテルは、前払い制を意味する「アドバンスパーチェス」を導入している場合が多いだ。
7.スイッチ・コンセントの新製品を試作にあたり、上質なデザインと造形・直感的操作・利便性の高い機能にこだわった、既存製品の一つ上のモデルの「アドバンスシリーズ」を開発した。

例文を見てもわかるように、様々な場面で使われていますね。それぞれの意味をもう少し詳しく見ていきましょう。

「上級」を意味する「アドバンス」

例文1.や例文2.は「より発展した方法」「より進化した」など、今の状況から一歩先のレベルを表す場合の「アドバンス」の使い方です。これが一番見聞きする用いられ方かと思います。ほかには「アドバンスクラス」「アドバンスモード」などといった使い方をしますね。

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医療現場での「アドバンス」

例文3.や例文4.は医療現場における「アドバンス」の使い方です。どちらも、将来的に患者が自分の意思を正常な判断で決断できなくなった場合に備えたもの。ちなみに例文3.の「アドバンスケアプランニング(ACP)」は、あらかじめ「患者が重篤な状態になったときに希望する治療方法や医療の方針などを、患者本人、家族などの代理者、医療福祉従事者の3者で話し合っておくプロセスのことを言います。人生の終末計画において重要と言えるでしょう。

ビジネスシーンでの「アドバンス」

例文5.や例文5.はビジネスシーンにおける「アドバンス」の使い方です。どちらも先行して料金を支払うという「前払い」の意味で用いられています。例文として、「アドバンスを渡した」と言うと「前払い金を渡した」という意味になりますね。

「アドバンス」の類義語は?違いは?

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それでは次に「アドバンス」の類義語や関連語をいくつか挙げていきましょう。

「プログレス」

「前進」「進歩的」「向上」と言う意味の言葉です。「アドバンス」と意味は似ていますが、「アドバンス」が「先行する」という意味を含んでいるのであれば、「プログレス」は「何か物事に取り組んでいて、その達成度が大きい状態」を指して使います。ビジネスシーンでは「今日のプロジェクトはかなりプログレスできた」などと用いられることも。

 

「アッパー」

「上の」「上のレベルの」を指す言葉です。「アドバンス」が「一歩先へ進む」という意味を含んでいるのであれば、「アッパー」は「一つ上に登る」という状態を指して使います。「アッパーレベル」「アッパークラス」などと用いられることが多いですね。

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「アドバンス」の対義語は?

「アドバンス」が「前へ進むこと」を指しているのに対し、その対義の意味としては「撤退」が反対語として考えられるでしょう。

「撤退/リトリート」

読んで文字の如く、「撤退」は「戻ること」です。英語では「retreat(リトリート)」と言い、「何かから逃げる」「現実逃避」という意味も持ち合わせています。日本では撤退や逃げるといった言葉のイメージはあまり良いものではありませんが、欧米などではリフレッシュの意味で使われたりすることも。コロナ禍の今は、「オンラインリトリート」と呼ぶ、仲間内で参加者を集めて行う「オンライン飲み会」のようなイベントもあります。

その他にも、似た意味の言葉として「withdrawal(ウィズドロアル)」という「引き下がること」を表す言葉もありますが、これはあまり馴染みがない単語かもしれませんね。

「アドバンス」を使いこなそう

この記事では「アドバンス」の意味・使い方・類語などを説明しました。前進や発展、進歩など、多彩な意味で広く用いられていましたね。特にビジネスシーンでは業界や分野において意味するところが大きく違うので注意です。仕事する上でスマートに使いこなせるよう、ぜひこの記事を参考にしてください。

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国語言葉の意味

「アドバンス」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「アドバンス」について解説する。

端的に言えばアドバンスの意味は「前進」や「先行する」などですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

情報誌系の記者を10年経験したライター・にべこを呼んです。一緒に「アドバンス」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/にべこ

某大手情報誌の記者を務め、その後フリーライターに。ビジネス用語ならおまかせ。さまざまなシーンで使えるカタカナ言葉を噛み砕いてご紹介。

「アドバンス」の意味や語源・使い方まとめ

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今回ご紹介するのは「アドバンス」という言葉です。

よく見聞きする言葉ではあると思いますが、正しい意味や使い方を知っていますか?ビジネスシーンをはじめ複数の場面で使われる言葉なので、本来の定義をしっかり確認していきましょう。

「アドバンス」の意味は?

「アドバンス」には二つの意味があります。

1.前進。進出。
2.前払い。特に、契約の手金として支払う金。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「アドバンス」

どちらも「前もって」というニュアンスが含まれる言葉ですね。それでは、それぞれの意味について詳しくご説明していきましょう。

「アドバンス」の意味その1「前進・進出」

私たちが普段「アドバンス」という言葉を使うときは、この意味で用いることが多いのではないでしょうか。案や状況などを押し進める、成長や進歩を促進させる、人を昇進させるなどという意味で使われます。「進化」「高度な」というニュアンスに近いですね。

ちなみに、ゲームの分野では「アドバンス」という言葉をよく用います。例えば、2001年に発売された携帯ゲーム機の「ゲームボーイアドバンス」は、新しい機能を搭載した「進化したゲームボーイ」という意味。人気を博した2Dゲーム機の第五世代機です。すでに生産終了していますが、デザイン性の高さとコンパクトさ故に「大人が遊んでもおかしくないゲーム機」として世界中で流行しました。

そのほかも様々なゲームでレベル上げのための「アドバンスクエスト」というものがあったり、「アドバンス攻略法」などの攻略本があったりなど、広く用いられています。

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