この記事では「ディレクション」について解説する。

端的に言えばディレクションの意味は「指導・進行管理」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は大学時代は文学部で日本文化を専攻し、多くの日本語やその意味を知る読書好き主婦ライターのhs.seを呼んです。一緒に「ディレクション」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/hs.se

大学の学部は文学部で日本文化を専攻し、古文書や文献を読みながら日本の歴史や文化を学んだ30代主婦ライター。専業主婦となってから図書館司書の資格を取得。趣味は読書。多くの日本語に触れ、学んだ知識や経験を活かし、「ディレクション」についてわかりやすく丁寧に解説していく。

「ディレクション」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「ディレクション」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「ディレクション」の意味は?

「ディレクション」には、次のような意味があります。

1.指導。管理。監督。演出。指揮。
2.方角。方向。
3.傾向。また、目的。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「ディレクション」

「ディレクション」は、「direction」のカタカナ語として使われているものです。テレビ番組や映画を製作する人の中にある「ディレクター」という役割を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。ディレクターは、まさに「ディレクション」する人で、テレビ番組や映画製作の全体を指揮・管理をするのが役割です。そのことからも「ディレクション」は、「指揮・進行管理」という意味があることがわかるでしょう。また、もう一つ、「ディレクション」には「方角。方向。」という意味があります。英語の「direction」は、こちらの意味で使われることが多いのでぜひ覚えておきましょう。

「ディレクション」はビジネスシーンやニュースでもよく目や耳にする言葉ですので、この機会に正しい意味や使い方を覚えましょう。

「ディレクション」の語源は?

次に「ディレクション」の語源を確認しておきましょう。

「ディレクション」は、英語で「direction」。「direction」のもともとの語源は、ラテン語の「dirigere」。その意味は「正す」だそうです。アメリカ英語では「direction」を「ディレクション」と読みますが、イギリス英語では「ダイレクション」と発音します。イギリス出身の人気アイドルグループ「One Direction」は「ワン・ダイレクション」と呼ばれていますね。

\次のページで「「ディレクション」の使い方・例文」を解説!/

「ディレクション」の使い方・例文

「ディレクション」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.最近注目のアニメクリエイターが初めてディレクションした映画が今日上映される。
2.ディレクションに求められる能力・スキルは、スケジュール管理能力、コミュニケーション能力だ。
3.ミスが許されない重要プロジェクト案件のディレクションを受けた。
4.経営企画部が示したディレクションに従わなければならない。

「ディレクション」は、「指導、進捗管理」、また「方向、方向性」という意味がありましたね。それぞれ例文は、でどのような意味で使用したか詳しく解説していきます。

例文1は、映画のディレクターとしての「製作指揮や管理」として使用した例文です。例文2も、例文1と同様の意味合いで使用しています。例文3は、上司から指示を受けたことを「ディレクションを受ける」と表現した例文です。例文4は、指示という意味としても理解できますが、ディレクションが示めされたという点から「方向性」というニュアンスで使用しています。

「ディレクション」の類義語は?違いは?

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次に、「ディレクション」の類義語を紹介します。

その1「コマンド」

コマンド」は、英語で「command」。「命令、指令」という意味。IT用語として使われる場合は、「コンピューターで、処理装置に指示する特定の文字列」のことを表します。ディレクションと同様に、指示することを意味しますが、命令であるため、より強制力があるものであることがわかるでしょう。

\次のページで「その2「オーダー」」を解説!/

その2「オーダー」

オーダー」は、英語で「order」。「command」と同様に、「命令、指令」という意味。一般的に、「オーダー」は「注文」という意味で使われることが多い用語です。また「順序」という意味もあることを覚えておきましょう。

「ディレクション」の対義語は?

それは次に、「ディレクション」の対義語を見ていきましょう。

その1「ミスディレクション」

ミスディレクション」は、英語で「misdirection」。「誤った指導。誤認に導く説明」という意味。手品や推理小説などで、観客や読者の注意を、本来とは別の方向にそらすことという意味でも使われる言葉です。「ディレクション」は正しい方向に導く用語ですので、類義語として考えることができるでしょう。

「ディレクション」の英訳は?

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「ディレクション」は英語で「direction」と表記される名詞です。複数形は「directions」になります。

それぞれ例文を挙げますので、どのような場面で使用できるか理解しておきましょう。

He changed direction swiftly, turned into the hallway and headed her off.(彼は素早く方向を変え、廊下に向かい、彼女を阻止した)

There is nothing wrong with change, if it is in the right direction.(変化することは何も間違いではない。もしそれが正しい方向だったら)

I’m afraid I haven’t got a very good sense of direction, so I easily get lost. (あいにく私は方向音痴なので、簡単に道に迷ってしまいます)

\次のページで「「ディレクション」を使いこなそう」を解説!/

「ディレクション」を使いこなそう

この記事では「ディレクション」の意味・使い方・類語などを説明しました。

日本語としての「ディレクション」は「指揮、進捗管理」といった意味が一般的ですが、英語では「方向、方向性」といった意味で多いです。「ディレクション」と同じように、カタカナ英語は、英語では異なる意味で使われているものが他にもあります。例えば、「スマート」「マンション」「ハンドル」などです。海外の人たちと話しをするときは、英語での意味を理解したうえで使用しないと誤解を生むことになりかねませんので注意するとよいでしょう。

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国語言葉の意味

「ディレクション」の意味や使い方は?例文や類語を文学部卒の30代主婦ライターがわかりやすく解説!

その2「オーダー」

オーダー」は、英語で「order」。「command」と同様に、「命令、指令」という意味。一般的に、「オーダー」は「注文」という意味で使われることが多い用語です。また「順序」という意味もあることを覚えておきましょう。

「ディレクション」の対義語は?

それは次に、「ディレクション」の対義語を見ていきましょう。

その1「ミスディレクション」

ミスディレクション」は、英語で「misdirection」。「誤った指導。誤認に導く説明」という意味。手品や推理小説などで、観客や読者の注意を、本来とは別の方向にそらすことという意味でも使われる言葉です。「ディレクション」は正しい方向に導く用語ですので、類義語として考えることができるでしょう。

「ディレクション」の英訳は?

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「ディレクション」は英語で「direction」と表記される名詞です。複数形は「directions」になります。

それぞれ例文を挙げますので、どのような場面で使用できるか理解しておきましょう。

He changed direction swiftly, turned into the hallway and headed her off.(彼は素早く方向を変え、廊下に向かい、彼女を阻止した)

There is nothing wrong with change, if it is in the right direction.(変化することは何も間違いではない。もしそれが正しい方向だったら)

I’m afraid I haven’t got a very good sense of direction, so I easily get lost. (あいにく私は方向音痴なので、簡単に道に迷ってしまいます)

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