
小脳を損傷すると起こる障害
上記の実験により、小脳を損傷すると協調運動ができなくなるということでした。大きな動作(上記のサッカーのような)以外にも、起立・歩行時のふらつきや、手先の細かな動作もしづらくなります。日常生活上の様々な活動の遂行ができなくなってしまいますね。
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運動機能を司る小脳
ヒトの神経系は、ヒトの身体をイメージすると、背骨に沿うような形でメインとなる神経があって、その先に脳があります。これを管状神経系といいますよ。脳や脊髄は多数のニューロンが存在して、中枢といいます。このことから、脳は中枢神経系と言われますよ。ヒトの脳はおよそ1300gあります。その大部分を占めるのは大脳であり、様々な部位に分かれていて高次な働きをしますよ。
小脳は大脳の1/10程の大きさの小さな部位ですが、私たちが目と手、足と手のように複数の部位と協働して日常生活の様々な動きができます。もしも小脳を損傷してしまえば、身体全身を使う動作も手先を使う細かい作業もできなくなってしまいますよ。脳自体はわかっていない部分がたくさんあるので、科学の進歩により新しいことが発見されることが楽しみですね。